タイ研修旅行-2日目-
タイ研修旅行2日目。伊藤隆之教諭がここメーコック財団の施設で美術の授業「コラボレーション・ペインティング」を行ないました。
今回の旅は麗澤高校のツアーと一部合流しながら展開しているのですが、メーコック、麗澤、聖学院の3団体で一つの大きな絵を完成させるという授業を企画しました。つまり、コミュニケーションを大切にしながら、絵を描いてゆこう協働学習です。
まだ打ち解けていない者同士で、うまくできるのか? 成功が約束されていない課題に対し、ある生徒は不安になります。またある生徒はわくわくします。
関係性を構築する過程を経験することが、この授業のねらいの一つです。
この授業は、絵の具を原料から手作りするというところから始めました。
顔料と卵の黄身をよく練り合わせると、あざやかな色の絵の具ができあがります。200年前までの画家は、一人で絵を完成させたわけではなく、絵の具を作る専門の職人やその他の専門家に支えられて絵を描いていました。画家が一人で絵を描き上げることができるようになったのは、産業革命が起きて絵の具の大量生産が可能になってからのことです。
実際に自分の手で絵の具を作ることで、芸術と科学のつながりを直に感じることができます。
大きな絵は10のピースに分けてあります。1つのピースに対して異なる団体のメンバーがペアを組んで、色を塗ってゆきます。
全てのピースを組み合わせて、富士山の大きな絵ができあがりました。
絵の具を乾燥させ、絵を保護するためのニスを上塗りして、タイ北部山岳地帯に富士山の絵を飾ります。
終了後に感想を聞いてみると、「楽しかった」「うれしくなった」とのこと。
中には「うまく通じ合えなかった」という声もありました。それも大切な経験です。課題がはっきりしました。
午後からは、ゾウに乗ったり、寺院を見学したり、ナイトマーケットを散策したり、盛りだくさんの2日目でした。
旅はまだまだ続きます。明日も Challenge yourself!