テーマ:「高校Ⅱ年の「現代の社会」の授業=駒込・聖学院近辺の交通上の問題点を発見し、解決策を考えよ」
今年度より、高校Ⅱ年の社会科で「現代の社会」という科目を設置しました。この授業では教師からの一方通行ではない、生徒間での学びあいをベースとしたアクティブラーニング(積極的な学習方法)を展開していきます。
9月の授業では、「駒込・聖学院近辺の交通上の問題点を発見し、解決策を考えよ」というテーマで全7回の授業を展開しました。最初の授業でJAF(日本自動車連盟)東京支部の新井様に交通安全講習会を実施していただき、交通事故の要因となる「死角」についての話をしていただきました。その後、有志の大学生と連携し、4~5名の生徒のグループに入ってもらい、駒込・聖学院近辺を散策し、交通上の問題点を発見しました。その上で、大学生とともに解決策を検討し、生徒間での中間発表・批評会を行い、最後の授業で滝野川警察署、北区区役所の方に来ていただき、生徒の最終プレゼンテーションを聞いていただきました。
どの発表も大人顔負けの鋭い指摘があり、解決策を提示していました。この授業を通して、解決策という「結果」だけではなく、解決策を練り上げるまでの思考のプロセスについて、生徒達は楽しみに気づいてくれたようです。
10月は、今回で考えた問題をさらに発展させ、「どうすればスピード違反をする車がなくなるか」や「どうすれば違法駐車を減らすことができるか」など、交通上の問題点について考えます。また、保健室の養護教諭と協働し、トリアージ、出生前診断の是非について討論していく予定です。