テーマ:「高校Ⅱ年の「現代の社会」の授業」
今年度より、高校Ⅱ年の社会科で「現代の社会」という科目を設置しました。この授業では教師からの一方通行ではない、生徒間での学びあいをベースとしたアクティブラーニング(積極的な学習方法)を展開していきます。
4月から始まり、生徒達も最初は戸惑っていたようですが、積極的に取り組んでくれる生徒が多く、5月初旬にとったアンケートでは「に自分たちがたくさん喋られる授業は楽しい」というコメントを書いてくれた生徒もいました。
5月は「校則とは何か」というテーマをもとに、授業を展開しました。まずは現代社会の授業で書いた「バイク免許を取得することについて校則で制限をすることできるか」という文章について、生徒が先生役になって採点しコメントをする、という授業からスタートしました。その後、「聖学院の校則で必要なもの、不必要なもの」というテーマでブレストをしました。最後には「聖学院は携帯電話の所持についてルールを設定することができるか」というテーマでディベートを行いました。
5月中旬には朝日新聞の方に来ていただき、新聞の読み方についての講演会を行いました。同時に天声人語の書き写しにも取り組みました。
中間考査が明け、体育祭までの1週間の授業はNPO法人「もやい」の方に来ていただきました。昨年度も「もやい」の大西さんには講演をお願いしましたが、「1回の講演ではもったいない!」という思いから、複数回、授業を行っていただくように依頼しました。1回目の授業では大西さんの講演、2回目の授業は実際に生活保護を受給されている方のお話を聞きました。最後の3回目の授業では大西さんにファシリテーターを務めてもらい、「国は財源が厳しい中、生活保護費を削減すべきか、現状維持か、それとも増額すべきか」というテーマでディベートを行いました。色々な意見がでましたが、どの意見も論理的で、かつ世の中で論議されている内容になりました。
このような授業を通して「世の中の事象の多くは答えが一つではない」ということに気づきはじめた生徒達がでてきたように思います。6月以降はお菓子会社とのコラボ企画で、お菓子のパッケージの開発を行います。