【高校GIC】マイナビキャリア甲子園 Innovation部門、優勝!!
先般、ホームページで決勝大会進出の報告をさせていただきましたが、この度、第11回マイナビキャリア甲子園決勝大会 Innovation部門で、見事優勝の栄冠に輝きました。
3月16日(日)に開催された決勝大会当日の様子など含めた特別番組が、4月13日(日)15時30分からTBS系地上波全国28局ネットで放送されますので、ぜひ彼らの勇姿ご覧いただけましたら幸いです。
チーム名:ロッテで繋がろって(ロッテ代表)
企業テーマ:今後の社会構造の変化を捉え、「チョコレート」をキーワードにした、世の中を幸せに変革させるわくわくするようなサービスを創出せよ
大会史上最多、全国11,595名の高校生が挑戦し、3,136チームで競い合い、その頂点に立った彼らの喜びの声が届きました。
【生徒コメント】
高橋巧己:
まず、「有言実行」。心から嬉しく思っています。この半年間、リーダーとして至らない点が多く、チームに迷惑をかけてしまったこともあったと思います。自分がリーダーとして適切に振る舞えたのか、チームのみんなに問いかけたい気持ちです。時には厳しいことを言ったり、意見がぶつかったりすることもありましたが、井辻と原田が自分のわがままを受け入れ、最後まで支えてくれたことは本当にかけがえのないことでした。彼らは素晴らしいクラスメートであり、戦友です。
泣けるコメントはここまでにして、この半年間は本当に長く、プロジェクトと学業を両立させる忍耐力が求められました。審査を通過するたびに焦りや不安に襲われることもありましたが、振り返ってみると、GICならではの素晴らしい青春を過ごせたと感じています。書類審査では、まさか本当に優勝するとは思ってもいませんでした。今振り返ると、嬉しさと同時に少し寂しさも感じます。改めて「優勝おめでとう」とチームメンバーに拍手を送りたいですし、このチームで共に成し遂げられたことを嬉しく思います。また、応援してくださった企業様、友人、家族、関係者の皆様にも感謝の気持ちを伝えたいです。ここで止まることなく、さらなる高みを目指していきます。
次に、ロッテで発表したアイデアについて説明します。私たちが提案したのは、ロッテの商品を活用した街の発展アプリ「チョコレティア」です。内容をお話するとめっちゃ長くなるので簡単に説明します!まず、前提として私たちがいつも食べているチョコレートを生産しているカカオ農家は様々な課題を抱えていて、実際に現地で30年程支援を行なっている方とのミーティングで理解を深め、どうにかしたいという思いが生まれましたのが始まりです。商品を活用したQRコード課金システムや親子連携システムや投票寄付システムなどの仕組みを考えアイデアを考え形にしていきました。
原田剣之介:
正直、優勝は厳しいと思える要素がいくつもあった。トップバッターの緊張、睡眠時間わずか3時間(準決勝、決勝は泊まりで作業していました)、そして過去最高の応募者数、強敵ばかりがひしめく舞台だった。けれど、僕たちは確信していた。他のどのチームよりも、背負っているものの重さが違うということを。
僕たちの背中には、今まで共創し競争してきた600人の仲間たちの想いがあった。そして、普段活動を続けるQWSのコミュニティの支えがあった。会員さん、コミュニケーターさん、多くの人が僕たちの壁打ち相手となり、アドバイスをくれた。当日も、QWSから届いた熱い応援が僕たちの背中を押してくれた。特に、動画作成に協力してくれた大学生、カカオ有識者の方、そしてロッテの社員の方々には心から感謝している。
そして迎えた本番。僕たちに投じられた視聴者票が、勝負を決めた。2位とわずか2点差 、その僅かな差に込められたのは、僕たちを信じ、支えてくれた人たちの想いだった。
今回の大会で、GICがただ楽しくワイワイやるクラスではなく、日本、いや世界に通用する人材を育てる場であることを証明できたのなら、それ以上の誇りはない。
このクラスに入って本当に良かった。ここで出会えた仲間とともに、僕たちは大きく成長できた。そして、その成長の旅はこれからも続いていく。
どうか、これからの僕たち(GIC)に期待していてほしい。
そして何より、僕はこの半年間、最高の“隣人”と共に生きた。
井辻光斗、高橋巧己、本当にありがとう。目を覚ませばそこに君たちがいた。言葉にしなくても通じ合える瞬間があった。時にぶつかり、時に笑い合い、どんな時も共に歩んできた。優勝という結果よりも、この半年間、隣に君たちがいてくれたことこそが、僕にとっての誇りであり、何よりの宝だ。
人は一人では強くなれない。隣人がいて、共に歩むからこそ、成長できる。僕はこの半年で、それを心の底から知ることができた。
大好きです。これからも、ずっとよろしく。
井辻光斗:
少しだけ思い出話に付き合っていただけますか。
今振り返れば、すべての始まりは昨年4月のこと。高橋から「大きなアイデアコンテストがあるから一緒に出ないか?」と声をかけてもらった瞬間でした。受験や他のプロジェクトで手一杯のはずなのに、あの誘いはまるで優しい光が差し込んだようで、心が温かくなったのを昨日のことのように思い出します。
そこからの半年は、まさに激動の日々。何度も山を飛び越えて、やっと手に入れた決勝進出。全国制覇を目指して迎える決勝戦までは、トップバッターとして「強烈なインパクトを残そう」と、寝る間も惜しんでスライドや台本を何度も何度も作り直しました。一日が24時間しかないことが悔しく、もうパソコンも紙も見たくないと思いながら、「ここで諦めたら、たぶん一生後悔する」と自分を奮い立たせ、その苦しい一か月間は、文字通り息をするのも苦しいような時間で、「すべてを捨てて、やめてしまおうか」と思った瞬間が何度あったか分かりません。
血を吐くような日々を超え、やっと迎えた決勝戦の結果発表。
──「優勝は…ロッテで繋がろって!!」──
あのアナウンスを聞いた瞬間は、人生で一番幸せだったかもしれません。抑えきれない喜びと達成感が湧き上がり、一瞬で全身の疲れが吹き飛んだのを今でもはっきり覚えています。ステージで手にしたトロフィーの重みは、ただの金属の重さではなく、私たち3人の想いや、応援してくれたすべての人の声援、そのすべてがぎゅっと詰まった宝物のようでした。
私たち3人は、時にはバカをし、時には激しくぶつかり合いながらも、そのたびに絆を深め、この一つの目標に向かって全力で走り続けてきました。あれほど「もう二度とこんな思いはしたくない」と感じた苦しい時間を、なぜか今は「もう一度あそこに戻りたい」とさえ思ってしまう。秋から始めたこの半年間の熱狂は、気づけば大きな春を迎え、桜のように散っていきましたが、そのあとに咲いたのは、私たちの胸の奥に刻まれた新たな決意と、かけがえのない仲間との思い出となっていました。
何者でもない私ですが最後に一言だけお伝えさせてください。
もしあなたが今日という一日を手抜きしたり、諦めてしまったりしたら。必ず自分に返ってくる痛みが待っているかもしれません。「手をぬかなければ良かった。」「もっと本気でやっていれば良かった」「もうあと一日あれば…」と。
明日を望み、未来を本気で創りたいのなら、どうか足を止めないでいてください。あなたの1歩は、日々を。そして日本を。さらには世界を。変える力を持っています。
ああ。明日は何者になろうか。「Be Adventures──冒険者であれ。」
歩み続ける、全ての人を心から応援しています。