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【中2】糸魚川農村体験事前学習・糸魚川ツアープランづくり

糸魚川おすすめツアープランを発表する中2たち

聖学院には、中学3年生の5月に、糸魚川農村体験学習という宿泊行事があります。生徒たちは新潟県糸魚川市に赴き、自分が育った都会とは異なる環境で田植えや植林などの農業や林業の体験をし、自分を取り巻く社会の広さを知ることになります。
本校では、事前学習と事後学習を大切にして宿泊行事を行っています。この行事は中3の5月中旬に行われるため、中2の2学期後半から3学期にかけて、学年のLHRを中心として事前学習を行いました。なお、事前事後学習の進め方はその年の学年ごとで少しずつ異なるため、今年度の糸魚川事前学習について説明します。

2024年度中2の糸魚川事前学習では、「糸魚川という場所には多くの魅力(切り口)があり、それを楽しく学んでほしい」という思いから、学年教員で目標を立てました。この学年の糸魚川農村体験学習の目標は以下の通りです。

1.第一次産業の現場を訪れ、さまざまな作業の体験を通して自然に接しながら働く喜びを知る。
2.自然環境と暮らしの接点を体験しながら農業・林業指導者の人柄や人生観に触れることを通して、人の暮らしが多様であることを知る。
3.第一次産業の知見を得ることを通して諸課題の構造を知ったうえで、糸魚川の歴史、文化、自然、地形、食などの観点から糸魚川の良さを発見し、それを伝える方法を学ぶ。

こうした目標のもと、事前学習では「糸魚川について調べ、様々な魅力を知り、それを活かしたツアープランを作る」ことを行いました。

事前学習の趣旨を説明する安藤教諭

3学期の初めは事前学習の説明と併せて、持参してもらった旅行会社のパンフレットを見ながらツアープランとはそもそも何かを考えてもらいました。そこでツアープランとは「事前に旅行会社が企画して参加者を募集するツアー」であるということを確認しました。そして「これから君たちにはグループ=旅行会社になってもらい、最終成果物を作ってもらう」と説明。具体的には、グループ名は〇〇ツアーズ、〇〇会社といったものにし、班長は社長と呼ぶよう周知しました。

最終成果物は、ツアープランの企画書とツアープランのチラシの2つ。ツアープランは2泊のバスツアーという縛りを設けました。企画書は、ターゲットを絞り、その旅行の目玉商品を決め、どのようなツアーにするかを考えたものをまとめ、チラシは、そのツアーの魅力が最大限に伝わるよう写真などの資料やデザインを考えて作ってもらいました。

企画書づくり①

企画書づくり②

企画書づくり③

最終成果物を作成した後、ギャラリーウォーク(各会社の発表を全員が聞けるような仕組み)で各会社に発表してもらい、各ツアーの人気投票を行いました。最後に、人気のあったツアーを作成した会社が学年生徒全員の前で発表を行った際に、糸魚川市観光協会の方もオンラインで参加していただき、コメントをいただきました。

ギャラリーウォーク①

ギャラリーウォーク②

代表発表会

糸魚川観光協会からコメントをいただきました

全体を通して、生徒は前向きに取り組んでくれたように思います。その証左として、ツアープランのチラシは工夫が多く見られ、教員や保護者が驚くほどのものも散見されました。この後中3になってからの事前学習、また糸魚川に行った後の事後学習も、生徒とともに楽しく学んでいきたいと思っています。(中2担任:安藤 希)

チラシのポイント紹介

チームで分担しながらプレゼン

5月の現地体験を前に気持ちをあらたにする中2たち