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【国際交流・STEAM教育】スロバキア・Galileo SchoolとのSTEAM交流会を実施

3月3日(月)、スロバキアのGalileo Schoolの生徒たちが修学旅行の一環として聖学院を訪問しました。両校ともSTEAM教育に力を入れており、今回の交流を通じて互いの学びの場を共有することができました。午前中に歓迎レクリエーションなどを行い、午後は校内見学やSTEAM授業の見学を行いましたので、ご報告します。

【10:00〜11:30 ウェルカムセッション&レクリエーション①】
渡邊くんから聖学院の説明とアイスブレイクのあと、飯島くんと星野くんが「聞いた音楽を使って表現し、LEGOを活用して共有するワークショップ」を行いました。言葉の壁を超え、音楽という共通のテーマを通してお互いの感性を共有しました。特に面白かったのは、ワークショップの中で「自分の考えを文字ではなく、数式で表現する生徒」がいたことです。数学的思考が日常的に根付いていることを感じさせ、Galileo Schoolの数理教育のレベルの高さを実感する場面となりました。

●聖学院の生徒コメント
飯島:日本語でも説明しにくいものを、英語で説明するのは尚更難しいと感じました。何かサポートしようとも何をどうするのが正解なのか掴めず、なかなか話しかけることが難しかったです。しかしながら、ワークショップ内容によって得られる結果が異なり、思いのほか成立できたのでよかったです。
星野:非常に有意義なワークショップを開催できました。交流の序盤ということもあり各学校の生徒のぎこちない空気を感じましたが、積極的にコミュニケーションを取りにいったことで軽く打ち解けることができました。互いに理解しあおうという意識があったからこそ実現できたのだと思います。

【11:30〜12:30 昼食・学食体験】
聖学院の食堂で昼食をとりながら、日本の学校文化について話し合いました。Galileo Schoolの生徒たちは、日本の学食メニューや食事スタイルに興味津々の様子でした。

【12:30〜13:30 レクリエーション②】
次のセッションでは、Makey Makeyを使ったSTEAM体験を行いました。生徒たちは身の回りのものを電子楽器やコントローラーに変える実験に挑戦し、創造力を発揮しました。

●聖学院の生徒コメント
山澤:自分たちも高1の時に取り組んだMakey Makey。当日の朝久しぶりに触れて、ちゃんと説明ができるか不安でした。しかし実際に彼らに触ってもらうと、案外楽しんでもらえてとても嬉しかったです。粘土やアルミホイルなどを駆使して遊んでいるのを見ていて、懐かしさを覚えたのと同時に、彼らの積極性に感銘を受けました。外国人の方と英語でコミュニケーションをとるのも久しぶりで、国際交流ってやっぱり面白いなと思いました。
吉川:同じワークショップでも取り組み方や結果が自分たちとは違い驚きました。中でも電気回路や物質の通電性の知識を駆使し、鉛筆の芯を回路として使う発想には驚愕しました。自分にとって当日の活動は小さいころ中国のインターナショナルスクールで過ごした以来の国際交流であり、当時感じたワクワク、相手の話や反応の新鮮さをもう一度体験する事ができてよかったです。

【13:30〜15:20 校内ツアー&高1STEAM授業見学】
聖学院の校内を案内し、礼拝堂や図書館、ファブエリアなどの施設を見学しました。その後、高校1年生のSTEAMの授業を訪れ、生徒たちが取り組んでいるプロジェクトを見学しました。

●聖学院の生徒コメント
渡邊:自分が通っている学校についての言語化が難しく中々伝わらなかったかもしれませんが、全員しっかり耳を傾けてくれてとても話しやすい環境を作ってくれました。また、最初は少し関係が固く距離がありました。しかし、この時間ではツアー中の移動時間には会話が弾むようになり相手の事をより深く知りたくなる興味が溢れ出てきました。この時間があったからこそ彼ら彼女らと仲良くなれました。日本に在住していて中々外国の方と関わる機会がないためこのような経験をすることができて良かったです。

【担当教員の感想】
山本:今回の交流を通じて、生徒たちが言葉だけでなく、さまざまな方法で自分の考えを伝え合う場面が多く見られました。特に、Galileo Schoolの生徒が数式で自分のアイデアを表現していたことは、数学的思考が自然と身についている証拠であり、驚かされました。また、聖学院の生徒も自分たちの学びを英語で伝えようと努力し、LEGOのワークショップを取り入れるなどまさに聖学院らしいなと思い、お互いにとって非常に有意義な時間となりました。国を超えた交流を通じて、新たな気づきや学びが生まれることを改めて実感しました。
Phillip Barkman:It was a privilege to assist with the school visit from Slovakia. We can be proud of the Seigakuin students for how they led the various activities throughout the day. The visiting students were eager to interact with everyone in English, and they could do it at a native level. They have only learned English in school classes since the 1st grade. Every student was very focused on the workshops and activities. They are highly motivated to be successful worldwide in business, economics, and science.