高2GIC(Global Innovation Class)のSTEAM・データサイエンスの授業では、年度はじめ、生徒たちにいくつかのコンテストを紹介し出場を募っています。その中で『第11回マイナビキャリア甲子園』にエントリーをした、井辻光斗くん・原田剣之介くん・高橋巧己くんのチームが、企画書やプレゼン動画の審査を経て、2月16日(日)に中央区銀座「マイナビPLACE | 歌舞伎座タワー」で行われた準決勝に臨みました。
彼らが選んだ企業は、ロッテ。ロッテからの『今後の社会構造の変化を捉え、「チョコレート」をキーワードにした、世の中の幸せを変革させるわくわくするようなサービスを創出せよ』のテーマに挑み、ビジネスアイデアを提案しました。当日の彼らは緊張しつつも、たくさん準備を重ねてきた材料をもって、胸をはってプレゼンすることができました。そして、見事、ロッテ部門で優勝し、決勝行きのチケットを獲得しました。
来る決勝は、3月15日(土)と16日(日)に開かれます(どちらかの1日程に参加)。各企業の代表チームがプレゼンをし、総合優勝チームが決まります。決勝大会の様子はインターネット生中継が行われます。皆様からの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
【生徒の感想】
(井辻光斗) 今回、マイナビキャリア甲子園という国内最高峰ともいわれるビジネスコンテストに参加し、限られた時間のなかで多角的な検討を重ねる工程を体験できました。
特に、最終的に辿り着いた「チョコレートとゲームの融合による新しい幸せの創造」というテーマは、両者がもつ特性「チョコレートの嗜好性とゲームの没入感・達成感」を組み合わせることで、社会問題についてユーザーが間接的に学び、単純な物質的価値を超えた体験を提供できる可能性があるアイデアを出すことができました。この過程でユーザー視点を繰り返し検討することの大切さや、社会への付加価値創出を意識したプランニングがいかに重要かを実感することができました。
最終的に決勝まで進出することができたのは、当初の失敗や修正を積み重ねて得られた成果であり、その過程を振り返ると「挑戦する」ことの意義を改めて感じています。今後は、この経験を活かしてさらに実践的なプロジェクトへと発展させ、社会に新しい価値を届けられるよう、引き続き研究と試行錯誤を重ねたいと考えています。それと、"決勝優勝"の100万円旅行券でどこに行くかも考えています(笑)。
(原田剣之介) GIC生として、このコンテストが最も規模が大きく狭き門であることを理解しつつ、しかし、それこそが挑む価値のある舞台であり、全国の高校生と真剣勝負ができる絶好の機会だと考え、迷わず応募しました。
GICの存在証明、そして自分たちが培ってきた力を信じ抜いた結果、ロッテ代表としてセミファイナルを通過することができました。このチームはただの仲の良いメンバーではなく、異なるゼミで学び、それぞれが磨き上げた知識や視点、強みを持ち寄ったことで、3つの賜物が完璧に重なり合い、一つの大きな賜物となりました。
決勝では、GICの名を背負い、学校を背負い、ロッテを背負い、すべての想いを賜物に変えて戦い抜く!ここまで来たのなら、狙うはただ一つ、優勝のみです。
(高橋巧己) マイナビキャリア甲子園準決勝まで行けたこと、とても身に染みるものでした。これは当日聞いたことですが、準決勝にかけて実は半年間も時間を使っていたことを知り、時間が経つのは本当に早いと思いました。
マイナビキャリア甲子園は、チーム対戦という事でチームを組まなければなりませんでした。そこで仲のいい井辻くんに声をかけ、コミュニケーション能力に長ける原田くんも誘い、チームが結成しました。しかし、そこからが大変でした。なんと言ってもテーマの選定です。10社のテーマから1社に絞ることが特に難しく何日間もかけました。男子校の僕らはバレンタインチョコにちなんで「ロッテ」を選びアイデアを作りました。アイデアを作るのも何日間も掛かり、毎日のように意見が対立しましたが、意見の出し合いによって新たな発想が生まれ、結果的にはすべての話し合いは必要不可欠でした。
準決勝本番では、すごく緊張して御手洗に10分に1回は行きました(笑)。僕たちの集大成であったので、決勝に行くために気合バッチリでプレゼンをすることができました。
私は形式上チームリーダーでしたがそうではなく、チームみんながリーダーで、この3人だからこそ得られた成果であり、もし1人でも欠けて入れば決勝に行くことは出来なかったと実感しています。決勝、必ず掴みます。