【中学GIL】フードデザインを体験してオリジナルクッキーづくり
冬休みに行った中学GILワークショップでは、3Dプリンターを活用して「感情」と「動き」をテーマにしたフードデザインに取り組みました。
家庭科調理室に集合した生徒たちは3人組のグループに分かれ、現状のお菓子の形を見たり触ったり食べたりしながら、自分たちの作りたいクッキーを話し合いました。話し合いの中で、自分たちの感情や動きのイメージを乗せて、クッキーのデザインへ落とし込み、自身の表現力や創造力を高めました。
それからCADのレクチャーを受け、3Dプリンターで型を制作していきますが、型の形成や大きさに苦戦している様子でした。しかしながら3Dプリンターを用いた表面形成技術は、生徒たちにとって新鮮な体験であり、技術とデザインの融合が自分たちの可能性を広げられることを実感しているようでした。もちろん、その間クッキー生地をつくる作業にも余念がありません。
【生徒コメント】
・ 食にも3Dプリンターが進出した事に驚きました。
・ 食材の組み合わせや化学変化をもっとイメージできたら。
・ 料理は科学!カラメル化とメイラード反応がわかりました。
【教員コメント:山本 周・諸橋 陸】
特に印象的だったのは、生徒たちがそれぞれの感情や動きの表現を議論し、それをどのようにデザインとして具体化するかを試行錯誤していた姿です。例えば、「喜び」を表現したデザインでは曲線的で柔らかな形状が選ばれ、一方で「躍動感」をテーマにしたデザインでは鋭角的で動きのある形状が採用されるなど、個性豊かな作品が生まれました。
今回の活動を通じて、生徒たちは技術的な学びに加え、感性や表現力を深める貴重な機会を得ることができました。また、プロセスの中で、互いのアイデアを共有し合う姿から、協働的な学びの大切さも感じました。今後は、今回の経験を活かし、さらに複雑なデザインや食における科学的な内容にも挑戦してほしいと期待しています。