【高校GIC・高1STEAM】ワコムオフィスで作品展示&社員の方々と対話会
ワコムさんとは2年前からSTEAMの授業において機材提供や特別授業など様々なサポートをいただいております。特に高1年次の集大成である「五感を使った空間デザイン」では、その作品を毎年ワコムの東京オフィス・エントランスに1年間展示させていただいております。先般、7月16日(火)に高1生徒たちが訪問した際には、現高2の生徒たちが制作した作品が飾ってありました。
対話会場はとても広く、ワコムの井出社長を筆頭に多くの社員の方々が出迎えてくださいました。生徒たちは緊張しつつも、自身の作品のプレゼンをしたり、直接社員の皆様方と意見交換をしたり、貴重な時間を体験しました。
【生徒感想】
石塚久高:ワコムのオフィスは、「いつ見ても新鮮ないい場所だな」と感じます。
今回は、実際にワコムに勤める方々に作品の感想や、高2の先輩たちが頑張った点などを共有させてもらい、これからの活動の励みになると思いました。貴重な体験をさせていただきました。
高田遼聖:今回久しぶりにSTEAM発表をして、仲間に向けてプレゼンをした時よりも、今回プレゼンした時の方が楽しく、自分の言いたいことをしっかりと伝えることができたと思います。適切な伝え方を考えながら発表することは、改めて大切だなと思いました。学校以外の大人と話せる機会はなかなかないことなので良い刺激になったと思います。
水谷真大:先輩方の空間デザインは、改めて見ると色んな思いが詰まっていて見ていて楽しかったです。また実際にワコムの方々から貴重なコメントは貰えて良かったです。自分の中でこんな作品にしたいって言うイメージが少しできたし、今回の貴重な経験や意見を無駄にしないように先輩方を超えるような作品を作りたいと思いました。
室谷悠太:作品を発表する過程で、ふと考えたことがあります。それは、私たちは作品に対してコンセプトやタイトルが必要かということです。確かに、作品は、単なる物質的な存在にとどまらず、私たちの思いや願いが込められて初めて完全な作品になります。しかし、そのコンセプトやタイトルを述べると、他の視点を排除してしまうと思います。アートは本来、自由であり、作品に対する解釈や感じ方は個々によって異なるもので、私たちの考えが絶対的に正しいわけではないし、作品には正解が存在しない。そのため、発表の前に作品をじっくりと自分なりに理解し、自分で考えることが最も重要で、僕たちの発表はその考察の一つの選択肢にすぎないと思いました。
【担当教員コメント:山本 周】
この高1STEAM(デザイン)授業では、生徒たち自身の感覚や感情を揺さぶることが重要だと思っています。これからの時代に大切なのは主観的な「内部の物差し(=賜物)」を持つことです。いろいろな人の考えを聞きながら、自分の軸となる考えややりたいことを見つけて欲しいと本気で思っています。多くの人に好まれるデザインも大切ですが、自分またはごく少数の人に「何かわからないけど魅力的」だと思われるデザインをしてほしい。と常々伝えています。魅力されるデザインというのは数値では表せません。我々としては、数値で計れないような、心揺さぶるものをつくり出せる生徒を育てていきたいと思っています。