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【フォトメディア部】「SOKEI」と「TOKYO MIDTOWN AWARD」の展示会へ

フォトメディア部は、「フォト」と「メディア」の世界の深掘りを行うことが、活動のひとつです。先日、港区青山で行われている「SOKEI」と、六本木・TOKYO MIDTOWNで行われている「TOKYO MIDTOWN AWARD」企画展に赴き、様々なテクノロジーの技術や表現方法を学んできました。この日参加した部員の佐藤くんと永井くんは、フォトグラファーになって、それぞれの会場で自由にカメラにおさめていきました。

 

【SOKEI 展示会】「SOKEI」は、大型3Dプリント技術を新たな表現手法として探求するプロジェクトです。展示会のある青山のギャラリー5610では、太いノズルや独自の素材を使った実験的な作品が60点以上展示されていました。プロジェクトは3Dプリンターを単なる精密機器ではなく、表現の可能性を広げるツールとして位置付けています。今後は、アーティストとのコラボレーションを通じてさらなる展開を予定しているそうです。

【TOKYO MIDTOWN AWARD 企画展】Visible Stress:“光弾性(photoelasticity)”と呼ばれる現象は、応力という目には見えない秘めた力を鮮やかに可視化します。Visible Stressはこの光弾性を利用し、真空成形の負荷によって生まれる光のテクスチャを鑑賞する作品です。今まで何気なく感じ取っていた自身と周囲の在り方を再考し、身の回りに潜む美しい力の世界を想像するきっかけを生み出します。

【TOKYO MIDTOWN AWARD 企画展】RE 47 CRAFTS:「RE 47 CRAFTS」は47都道府県のご当地の果物や食品の廃材をアップサイクルし、新しいプロダクトに生まれ変わらせるプロジェクトです。アップサイクルした素材でつくるのは、それぞれの地方に眠っている伝統工芸品です。地方の職人や生産者と協業しながら工芸品をリデザインし、47都道府県のさまざまな特色を持つプロダクトをつくることで、各地方の文化と可能性を知る体験を生み出します。

【高1:佐藤晃希くん】
ベストワンショットを選んだ理由:シンプルながら何本もの線が交互にそれぞれ重なっていて美しく、透明さを活かしたものだと思う。
全体感想:3Dプリンターの芸術展に行ったのは初めてだったが良い経験だったと思う。僕が知ってた3Dプリンターは機能的なものだったが、これは美術的な用途で使われるもので美しさが際立っていて良かった。

【高1:永井健太くん】
ベストワンショットを選んだ理由:できたものを握って独特な形を作り出しているのがおもしろいと感じた。
全体感想:正確に積層をしてモノを作り出す概念を壊してアートを作り出す、というところにものすごく興味を惹かれた。例えばお椀の上から樹脂を垂らしてアート作品を作り出したり、できたモノを握って積層の3Dプリンターでは表現できないモノを加工して生み出していることが興味深かった。

【顧問: 山本 周】
当日は、メディアに込められた意図や想いを丁寧に読み取り、それをどう自分の視点で切り取り、伝えられるかを考えながら撮影しました。目に映るものをそのままではなく、制作者のメッセージを掬い上げて、自分らしく表現する。フォトメディア部として、ただ撮るだけでなく、感じたことを記憶と写真に刻む、そんな一日でした。
「SOKEI」の展示は、技術的な枠を超え、未来のクリエイティブ表現へのヒントを与えるものです。3Dプリンターは精巧なものを作るためと思っている人も多いですが、アートやデザインにも活用できるという新たな視点となったはずです。「本当に新しいことをするには枠にハマらず自由に遊びを持って創作することが必要。それが新しいことにつながるかもしれない。」と担当者の方がおっしゃっていましたが、本当に納得でした。この日見た多くの展示から、生徒たちは今後の活動のヒントをたくさん得たようです。