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凸凹のある者たちが世界を作る(9月26日全校礼拝にて)

使徒言行録7章30~32節

 

Only Oneとは凸凹のこと
2学期になって皆さんに伝えていることです。
Only Oneと凸凹
どういう関係があるのか?
聖書の物語を通して考えてみましょう。

裁判にかけられているステファノ、
彼の言葉から考えてみます。

ステファノは不思議な技を行うことや力強い言葉を語ることができました。
人と違う賜物です。
ですから凸凹です。
この凸凹はイエス様と同じように時の権力者たちには目障りなものでした。
ですから、ステファノも捕まります。
その裁判の席でステファノは語ります。
ご先祖様の物語を。
権力者たちを相手に問います。

私たちの先祖にヨセフがいましたよね。
この人も凸凹ですよね。
夢を解く。
人と違う能力を持っていたヨセフ。
彼の夢解きは全部、現実を言い当てていました。
でも誰も彼を応援しませんでした。
理解もせず、拒絶をし無視をしました。

ステファノはもう1人の人物についても語ります。
モーセ
イスラエルの解放者、指導者
私たちの国の礎を作ったもの
ただこのものも神様から言われた自分の賜物を信じて進んでいきましたが、
誰からも応援されず、拒絶をされ無視をされました。

私たちのイスラエルの歴史は凸凹の歴史なのではないですか?
ステファノは人々に問います。

私たち聖学院は凸凹で行けと言います。
でもそれはヨセフやモーセやステファノと同じように
人から理解をされない拒絶をされ、無視をされるだけです。
なぜそんなものが大切なのか。

どうして彼らは凸凹を貫けたのか?
そこを考えてみましょう。

今日読んだ聖書ではモーセが神様と出会う場面が語られています。
神様はモーセに言いました。
「私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神だ」と。
モーセはこれをどのように聞いたのでしょうか?

先祖の神
大昔の神

神はいる。
ずっといる。
変わらずいる。
この世界には変わらないものがある。
変わらないものが私を見ている。
変わらないものが私に賜物を授けている。
ステファノが感じたはずのことです。

私たちは世界は変わる。
世界はどんどん悪くなると思っています。
だからその変わりゆく世界に飲み込まれないように何とか自分の身を守ろう。
そのためには点数が、学歴が、地位が、冨が必要だと考えます。

何かにしがみついて、
自分以外のものを身につけて自分を守ろうとする。
世界は変わると思っているから。

世界は変わらない。
世界は大丈夫。
大丈夫なものが私に賜物を与えている。

ならば私たちは自分以外のものにしがみつかなくてもよくなります。
自分の賜物を見つめていればいいだけになります。

凸凹のまま。
変わらないものが与えてくれた凸凹。
神が必要だから与えてくれた凸凹。
世界のために必要な凸凹。

平和を作るために大切な凸凹です。

私の凸凹には意味がある。
人から理解されなくとも、応援されなくとも、
私の凸凹は人からではなく変わらないものから与えられたもの。
だからそれを全うする。

凸凹が世界を作る。
だから聖学院はOnly Oneを大切にします。

自分のOnly Oneを大切にしてください。
そして、友達のOnly One、それを馬鹿にしないでください。
凸凹ですからみんな違う。
私から見れば違うものですから気に入りはしないでしょう。
違和感、嫌悪感もあるでしょう。
でもその凸凹は世界のために必要なんです。
私の凸凹が大切なように
人の凸凹も大切です。

私の凸凹
私のOnly One
友達の凸凹
友達のOnly One
それを大切にする1日にしてください。