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【海外研修】オーストラリア研修報告(後編)

現地の小学校で日本文化交流会、プレゼンの様子

オーストラリア研修の後半の活動についてご報告いたします。

6日目は、前半に英語のレッスンがあり、メインイベントとして「日本文化交流」の時間が設けられていました。St. Laurence’s Collegeでは日本語が必須科目として設定されており、その一環としてこの機会をいただきました。聖学院生たちがSt. Laurence’s Collegeの小学生たちに日本の伝統的な文化をいくつか紹介し、一緒に遊ぶというものでした。聖学院生たちは3クラスに分かれ、けん玉、福笑い、すごろく、手押し相撲などを紹介しました。小学生たちはかなり気に入ったようで、とても楽しそうに日本文化を学んでいました。聖学院生たちも、お兄さんとして一生懸命英語を使い、なかなか味わえないとても有意義な時間を過ごすことができました。

St. Laurence’s Collegeの小学生たちと交流会

一緒に日本のゲームを楽しみました

その後は、自分たちの教室に戻り、英語のレッスンの修了証を担当していただいた先生方から授与してもらい、オーストラリアでの英語のレッスンが終了しました。生徒たちもだいぶ英語を使うことに慣れ、一生懸命先生に感謝の言葉を伝え、この日の内容を終えました。

クラスの先生と記念撮影

修了証を授与され、感謝の言葉を伝えます

実りの多かった英語のレッスン

7〜9日目はブリスベンやその近辺の観光を楽しみました。最初にゴールドコーストにあるHOTA(Home Of The Arts)という美術館を訪れました。当初はMt. Tamborine SKYWALKという場所に行く予定でしたが、悪天候により予定を変更しました。美術館ではオーストラリアのモダンアートを見て回り、今まで見たことのないデザインやさまざまな作品を全員で楽しみました。

その後バスで移動し、Harbour Town Premium Outletを訪れました。ここで長めの自由時間があり、生徒たちは各自お昼を食べたり、日本に持っていくお土産や自分の買い物をしたりしました。この頃には買い物の仕方や英語を使うことに慣れ、心置きなくこの時間を楽しむことができました。また、生徒たちの中には「もう少し英語ができたらもっといろいろできるのに」と話しており、少しもどかしさを感じている生徒もいたようです。

お店で英語を使うことも慣れてきました

お土産などの買い物を楽しみました

8日目、この日はクイーンズランド大学を訪れ、大学内を散策しました。オーストラリアに来てから雨が続いていましたが、ようやく晴天となりました。この大学はクイーンズランド州の中でもかなり名門の大学です。6つのグループに分かれ、クイーンズランド大学の学生のガイドを受けながら大学内を散策しました。広大なキャンパス内には、図書館や授業を受ける場所だけでなく、さまざまな飲食店や歯医者、理容室などもあり、日本ではあまり見られない光景に生徒たちは驚いていました。大学生のガイドを受けるだけでなく、日本のことや聖学院のことを聞かれる場面もあり、一生懸命に説明している姿が印象的でした。

クイーンズランド大学訪問

キャンパス内を散策

大学生のガイドと交流

その後はまたバスに乗り、クイーンズランド博物館とクイーンズランド美術館を訪れました。ここでは長めの自由時間となり、コーディネーターの方に作成していただいたハンドアウトの問題の答えを探しながら館内の展示を楽しむことができました。問題の中には専門的な用語なども含まれており、展示の説明などをたくさん読んで取り組みました。全問正解した生徒もちらほらいました。

クイーンズランド博物館にて

展示に興味津々

9日目、この日はブリスベンの観光の定番であるLone Pine Koala SanctuaryとMt. Coot-tha Lookoutを訪れました。Lone Pine Koala Sanctuaryにはオーストラリアに生息する動物が多く飼育されており、それらの動物たちを見たり、コアラに触れたり、カンガルーの餌やりなどを体験できました。動物たちの可愛らしい姿を見ることができ、とても楽しい自由時間を過ごすことができました。

可愛いコアラたち

カンガルーに餌をあげます

その後は10分ほどバスで移動し、Mt. Coot-tha Lookoutに到着しました。ここには展望台があり、そこからブリスベンの美しい街を一望することができます。すでにホストファミリーと訪れていた生徒もいたようですが、やはり友達と来るとまた違った楽しさがあるようで、各自写真を撮ったり、どこに何があるなどの話をしながら楽しみました。最後に全員で記念写真を撮り、バスでシティへ戻り、クイーンズストリートモールで買い物などをしました。これにて聖学院の生徒全員で参加する全ての行程を終了しました。そして、生徒たちはそれぞれのホストファミリーと過ごす最後の週末を楽しみました。

展望台からの景色

マウントクーサで記念撮影

最終日の朝、いつもより少し早く集合しました。ホストファミリーとハグや握手をして、それぞれ別れを惜しみました。生徒たちは皆「もっと長くホームステイしたかった」「またオーストラリアに来たい」などと話しており、とても良い時間を過ごせたようで本当によかったと思います。その後、ブリスベン空港へ行き、スムーズにチェックインを済ませ、飛行機に乗り成田空港へ向かいました。無事に帰国することができ、各々が家路につきました。

海外で生活するというのは簡単なことではありません。言いたいことがうまく伝わらない、食べ物が合わないかもしれない、ルールや習慣が全く違うため、慣れるまでにかなりのストレスを感じるものです。今回この研修に参加した生徒たちは、そういった状況をプラスに捉え、一経験として受け止めようとしていた印象があります。初めこそ緊張や不安が多かったですが、2週間で多くのことを経験し、たくましく成長したことと思います。この経験を活かし、これから様々なチャレンジに取り組んでほしいです。そしてまたいつか、自分自身でブリスベンを訪れることを願っています。(引率教員:大舘伸明、高橋優一)