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【聖学院DX教育ユニット】FAB QUEST体験講座・アイデアをカタチにする

学校法人聖学院の「DX(デジタルトランスフォーメーション)教育ユニット」が企画する男女合同プロジェクトが今年度よりスタートしました。これまで教員向けにICTのスキルアップや生成AIのレクチャーをしてきましたが、2024年度からは生徒向けにこれからの時代に必要なスキルやマインドをセットアップし、SDGsの活動や日々の学びに活かせるように設計しました。

ご存知のとおり、聖学院中高と女子聖学院中高は隣接しており、「男女別学」でありながら課外活動の中で「共学」としての学びを得る機会がこれまでも多くありました。DX教育ユニットは、新しい価値観を発見・協働し、現代のテクノロジーの中で活きるためのICTスキルを共に学ぶ貴重な活動です。

先般夏季休暇中の8月17日(土)の午前10時~12時に、聖学院中高を会場にして、「FAB QUEST 2024 体験講座 アイデアをカタチにするためのスキルアップ セッション」を行いました。FAB QUEST
から2名の講師をお招きして、中2から高2までの生徒20名(男子17名・女子2名)が参加しました。
FAB QUEST は、「大人になってからできるかもしれないが、できないかもしれない。将来のことなんてわからないのだから、とりあえずやってみようの精神」が大事。講座は、まずは高速ブレインストーミング体験し、そこ出たアイデアをスケッチに落とし込み、思考を視覚化する作業を行いました。アイデアスケッチは、アイデアを伝えるための新しい表現方法で、絵を上手いヘタは問題ありません。

(高速ブレストのポイント)
・ 質問タイム中に疑問は全て解決
・ 1つ1つは短く簡潔に
・ 文章で書かない
・ ブレスト毎に紙は新しくする
・ 最後にアイデア数と印象的なものをひとつ

練習として「もっと学校を綺麗に保つためのアイデア」の投げかけに対し、出されたアイデアは、「ルンバ100台設置」「校舎建てかえ」「ゴミ拾いでお金がもらえる」「掃除をする」「大きなゴミ箱を設置」などがあげられました。
そして、いざ本番へ。お題は、「最近の自分のチャレンジorお悩み」です。「バスに乗れるようにしたい」「宿題を終わらせたい」「性根を叩き直してもらう」など、それにともなうアイデアをどんどん出していきました。出されたアイデアの数にこだわることで、思い込みや常識を打破した面白い良いアイデアが生まれていきました。

(参加OB・OGの声)
浜地:年代や性別が多様な中でリーダーとしてまとめ上げるのは大変だった。続くかどうかは不安だったが、いろんな人に出会えて良かった。
小泉:デバイスによって連絡はシームレスになったようだが、文化が違う人たちと交流する以上、壁や障害も生まれてくる。最初は話すことが苦手だったメンバーも話せるようになり、人間性も成長できる場であった。
山崎:女子聖学院にもファブラボ(ものづくり施設)があれば、ものづくりがもっと身近になる。でも、自分の知らなかった情報や機会に触れられるきっかけとなった。

(参加生徒の感想)
先崎:いろいろな学年でほとんど話す機会がないけど楽しく活動できた。面白おかしくぶっ飛びながらできて楽しかった。
比嘉:とりあえず頭の中のイメージを可視化すると言うことの大事さがわかるワークショップだった。
大竹:ブレストがみんなで話せて楽しかった。また、アイデアスケッチも楽しく学べてよかった。

(DX教育ユニット長・山本 周)
現代は、情報が簡単に手に入りやすく、つい「知ったつもり」「できるつもり」になりがちです。しかし、これからの時代に求められるのは、自ら課題や問いを見つけ、ゼロから新しい価値を生み出す力です。今回の授業では、皆さんがその入り口に立ち、新たな視点やスキルを身につけたと思います。
ただ、これがゴールではありません。ここからさらにもう一歩踏み出すことで、今まで見たことのない新しい世界が広がるはずです。もし少しでも迷いや悩みを感じたら、それは挑戦すべきサインです。ぜひ引き続きチャレンジしてください。