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【海外研修】夏の短期研修MoGを5年ぶりに海外・ネパールで実施

ネパール最終日のファイナルプレゼンテーション

7月29日(月)から7泊8日の日程で、海外研修・ネパールMoG(Mission on the Ground)を実施しました。MoGとは、社会起業家が直面しているリアルな経営課題を、現役社会人や大学生と一緒に解決していく実践型探究プログラムです。参加人数は、中学3年生から高校2年生まで合わせて41名です。

成田空港チェックイン完了、いってきます!

初日、成田空港を出発してからクアラルンプールでの乗り継ぎ便に遅延があり、カトマンズのホテルに到着したのは現地時刻の深夜12時過ぎ。日本を出発して17時間近くの移動で生徒たちは疲労している様子でしたが、翌日の朝食の時間を遅くしてもらうなどホテルの配慮があり、ゆっくりと休んでから活動を始めることができました。

今回は3つのチームに分かれ、新規商品の開発や既存商品の販路拡大などのプロジェクトを進めました。1つ目は、ネパール産の竹を素材とする商品を扱う「Bamboo Bazar(バンブーバザール)」。2つ目は、繊維質の像の糞から作った再生紙を扱う「Ecoorb(エコーブ)」。そして3つ目は、売れずに大量に廃棄される衣類の再利用を目指す「Rekriti(リクリティ)」。まずはカトマンズの市街地に繰り出して観光客や事業者さんの声を集めるフィールドワークから始め、集めた情報を基に、ホテルに戻ってチーム毎にミーティングを行って戦略を練ります。日本の大学生メンターが各チームのサポートに入り、生徒が出す意見をブラッシュしていくという作業を繰り返しました。

フィールドワーク

大学生たちとミーティング

6日目の8月4日(土)に、各チームが別々の場所で販売会を実施しました。マーケットに集まる地元の人や観光客に声をかけて呼び込み、自分たちのアイデアを形にした商品について一所懸命に説明していました。慣れない英語で必死に説明した甲斐があり、商品の購入に繋がった時はその場が大きな喜びに包まれました。

マーケットで販売会を実施

7日目の午後は、これまでの活動を通して得たことを地元の事業家さん達に報告するファイナルプレゼンテーションを実施。事業家さんやここまでずっと伴走してくれたメンターから感謝の言葉や、さらに高みを目指すためのご提案やご指摘をいただき、生徒たちにとって大きな収穫を得る場となりました。

事前学習やネパールでの実践をまとめて報告発表会

2019年以来5年ぶりの海外開催となった今回は、MoGの活動を含めて8日間の全てが異文化との遭遇であり、食事や移動など生活そのものが学びの場でした。ここでの経験が、参加者全員を逞しく成長させてくれました。このMoGを通して「スイッチが入った」彼らの、今後のさらなる活躍を期待します。(引率:髙橋孝介)

最終日の打ち上げパーティ。ネパールでの体験で逞しく成長した生徒たち