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【中学GIL】「未来のキャンプ道具」最終制作と発表会

作品「キャンピングカー」

今年度の中学Global Innovation Lab(GIL)では、「未来のキャンプ道具をつくる」をテーマにして、手を動かして、仲間と共に考えながら、自分の発想をカタチにしていくプログラムに挑戦しています。これまでDay1からDay3の活動をホームページで紹介しましたが(コチラから)、今回の記事では、最終制作日であるDay4および発表日であるDay5の様子をお伝えします。


<Day4の概要>
制作の最終日。中学生は同じ班のメンバーや大学生と意見を交わしながら、自分たちの思い描く「未来のキャンプ道具」の実現を目指して作品づくりに没頭しました。作品に向き合う中で「限りある資源・技術制限による再現の限界」に衝突し、机上のアイデアを形にすることの難しさを痛感していたようです。しかし、制作によって想像力をはたらかせ、鮮やかに創造していく中学生の姿はとても頼もしく、今後の彼らの成長を大いに期待させるものでした。

メンバーや大学生たちと相談をしながら制作

作品「テント」

作品「ポケットシャワー」

<Day5>
作品の微調整を行い、後半は、中学1年生を中心にお客さまを迎えて、自分たちの作品をプレゼンするという内容でした。この5日間、クオリティーとタイムマネージメントの両面を考えながら作業をするということは、中学生にとってはとてもハードな内容でしたが、全ての班が最後の発表までに作品を作り終わり、彼らなりの作品を発表していました。最後にはデザインやアイデア、総合力の3つの部門でチャンピオンを決め、受賞者には聖学院のファブラボで制作した特製盾がプレゼントされました。

中1たちがお客さまとして入場

お客さまに作品を紹介する様子

アクリル素材で作ったオリジナル盾

【制作した中学生たちのコメント】
他の班の作品が見れて現実離れしていて色々面白かったです。自分で考えるのも難しかったです。
しっかりとプログラムや物作りに対してもう一度学ぶことができました。
みんなが、ひとりひとり楽しくできてとても良かったです。
全体的にずっと楽しくて、自分たちで作った考えを実際に作ってみる、という経験がなかったので体験できてよかったです。

追い込みの制作作業、黙々と取り掛かる中学生たち

【サポートしている大学生・高校生の感想】
(担当:伊藤)
制作グループは、異なる学年の生徒を合わせて班にしましたが、生徒同士先輩後輩協力して進めていました。またVIVIWAREが、自分なりに最大限に生かす力があるアイテムであることに感銘を受けていました。生徒自身が築き上げていく表現力や想像力がこの先もっと成長していくと思うととても楽しみです。

(担当:比嘉・2023年度卒業)
自分は中学時代に思考力ラボ(現GIL)に参加していました。卒業生ということもあり聖学院生の雰囲気や男子校生のノリがわかっていたのでサポートする側としてもとても楽しく行うことができました。「未来のキャンプ道具を作ろう」という内容でワークショップを行ったのですが、みんな大人たちと違った発想がポンポン出てきてとても見ていて面白かったです。

(担当:栗原・現高3のGIC2期生)
高2の時に初めてVIVIWAREに触れましたが、自分の手でロボットなどを動かせた時の感動がとても大きかったです。この感動を後輩たちにも感じてもらいたい!と思い、サポートに参加しました。
Day1〜3では、「わからない〜!」と嘆いて、関係ないことをしている中学生もいましたが、後半のDay4〜5は皆が黙々と作業を進めて、始めのころとはまるで別人のようでした。また、それぞれの中学生に面白い個性や強みがあり、話していて飽きることがありませんでした。将来は小学校教師になりたいと考えており、今回の体験はとても貴重な時間でした。

最終日の発表会

投票タイム

【担当教員コメント】
今回のワークショップは、大学生ファシリテーターとの協働を通して、何度も議論を重ねながらブラッシュアップを重ねてきました。当初は余裕を感じていた生徒たちも、期日が近づくにつれて焦りが見え始め、理想と妥協の狭間で葛藤しながら、自分なりの作品に仕上げていく姿がありました。限られた時間の中でアイデアを形にしていく過程は、まさにものづくりの醍醐味と言えるでしょう。真剣な表情で作業に取り組む生徒たちの姿は、見ている私たちにも感動を与えてくれました。
2学期には、昨年度以上にパワーアップしたGILを目指し、すでにチームでの会議を始動しています。今後もGILワークショップおよび生徒たちの活躍にご注目ください。(諸橋 陸、山本 周)