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【高校野球部】強豪校相手に惜しくも敗退

苦しい状況も3年生からの伝令のなか前向きにコミュニケーション

7月7日(日)JPアセットスタジアム江戸川(江戸川区球場)にて、第106回全国高等学校野球選手権大会1回戦が行われました。相手は選手権大会で準々決勝まで上がったこともある都立紅葉川高等学校です。

厳しい猛暑のなかプレイボール

立ち上がり、強烈な打球を一塁手の3年有澤が身体で止めるも出塁を許します。しかし1年生バッテリーの布施・木村を、内野を守る3年生、二塁手の新藤、三塁手の中谷、遊撃手の藤井が盛り立て無失点で乗り切ります。

1年布施

布施と木村の1年バッテリー

3年新藤

遊撃手の3年藤井

また外野にも大きな当たりが何度も飛びますが、右翼手の3年菅井、中堅手の2年浦澤が難なく処理します。聖学院は9番左翼手の3年阿部がチーム初ヒット。阿部は続く打席でも2塁打を放ち、チーム最多安打を記録。

そつなくこなす外野守備

一塁手有澤のファインプレー

二塁打でガッツポーズをする3年阿部

3回に四球からの出塁と犠牲フライで1点を許しますが、聖学院も負けていません。4番藤井が四球や死球で出塁しチャンスをつくり、5番捕手の木村がレフト前にクリーンヒットを放つなど何度もホームを狙います。
6回にはさらに1点を失った布施に代わって、中谷が三塁の守備から交代で登板し、後続を抑えます。7回表、大きなチャンスが巡ってきます。8番有澤が2塁打で出塁すると、1番新藤がセンター前にボールを運びます。2塁走者の有澤がホームに突っ込みますが、間一髪で届きませんでした。

1年木村

途中登板で踏ん張った中谷

3年有澤

ホームに届かずアウト

炎天下の中、長時間のプレーで選手達も限界を迎え、思い通りのプレーができません。終盤には1番新藤、3番浦澤、4番藤井にもヒットが出ますが、後続が続かず、1点が遠い展開。徐々に点差がつく中、守備交代で右翼手に3年渡辺が入り、グラウンドに3年生が全員揃います。
最終回の攻撃、先頭打者の菅井がヒットで出塁。ここから最後まで粘り強く食らいつきますが、0-6でゲームセット。7年ぶりの公式戦勝利を目指しましたが、届きませんでした。

2年浦澤

途中出場の3年渡辺

粘る3年菅井

3年生全員出場し、ゲームセット

長く部員が少なかった時代に1年生として入部し、その年の夏には2018年夏以来の聖学院単独出場。2年の夏は5回コールドで敗退し、非常に悔しい思いをしたからこそ、そこから着実に実力を伸ばしてきました。練習試合では連勝を収めるほどのチームに成長しましたが、この敗退で3年生は引退となりました。在校生やたくさんの保護者、OB、関係者の皆様も応援に駆けつけてくださり、誠に感謝いたします。

応援団長はOB

試合後は応援席に礼

涙をこらえて感謝を伝える

この野球部で過ごした時間が彼らの心に大きな影響を与えてくれると願い、これからの彼らの素晴らしい成長を心からお祈りいたします。(高校野球部顧問一同)