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【高校GIC】Project「貧困vs.起業ゼミ」のレゴ®ワーク

作品に指をさし、作品に注視しながら話者の説明をきく様子

高校Global Innovation Classでは、Project科というゼミ形式の授業を実施しています。「貧困vs.起業ゼミ」では「タイでの起業は貧困解決の一助となるか」を命題に、活動の第一歩としてゼミ生全員が国内での起業を目指します。

5つあるゼミの1つ「貧困vs.起業ゼミ」では、ゼミの選定期間を終えて新しく1年生を迎えました。1年生が今後起業していくにあたり、自分の得意なこと、苦手なこと、課題に感じていること、抱いている違和感などを言語化するためにレゴ®を用いました。抽象的な概念は、直接言語化することのハードルが高いです。この橋渡しとして、聖学院ではレゴ®の力を活用しています。今回の活動では、2年生も交えて自分の価値観をレゴの作品を作りながら言語化していきました。

レゴ®作品は自身の価値観を形にする

発表するシーンでは、聞く人は発表者ではなくレゴを注視して、発表者は作品を指さしながら説明をしました。具現化したモノを共有しながら発表をすることで、作成者の意図と聞く側の解釈にズレが生じます。このズレを共有することは、「合っている」「間違っている」といった正誤を判断するためのものではありません。聞いた人が解釈し、「○○という側面があるのかも?」という発表者が意図していない可能性を掘り起こすことが目的です。他者から質問されて「そういう可能性もあるかも」「自分の言いたかったことをもっと的確に指摘している言葉だ」などという気づきを得ることで、自分自身の理解を促進します。

高1からの説明を聞き、解釈を伝える高2

指をさしながら話す高1

作品の説明をする高2

今後1年生は「起業するとはどういうことか」というワークショップや実際の飲食店でのインターンを通して、自分がもつ課題意識を起業で解決するスキームを組み立てていきます。教員も答えを持たない3年後が今から楽しみです。(担当・伊藤航大)