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【中3】糸魚川農村体験学習(後編)上達してきた農作業と植林体験

未来につなぐ貴重な植林体験

3日目の午前中は、2日目と同じように農業体験からスタートしました。野菜の苗を植えたり、水やりをしたり、昨日に引き続き少しずつ上達してきた農作業に、より一層夢中に取り組んでいた姿が印象的でした。

コツをつかみ始めた敷地の整備

野菜の苗を植えました

午後は、ぬながわ森林組合での林業体験と聖学院の森での植林体験をしました。ぬながわ森林組合の敷地では、木材の種類や木の判別などのクイズを行ったり、重機が実際に動く様子を見学したり、生徒たちは興味津々で見学をしていました。木を切る体験をしたり、実際の作業時に身に着ける道具の重さに驚いたり、ここでも良い発見と体験ができました。

ぬながわ森林組合でたくさんの木材を見学しました

クイズに挑戦!

伐採の道具を身につけて

植林体験では、ミズナラの苗をひとり1本手に取り、穴を掘って植えていきます。浅く植えてしまうとすぐに抜けてしまうなど、最初はうまくいかなかった生徒も、アドバイスを聞きながら無事にすべてを植えることができました。成長するには何十年もかかる木々ですが、雪深い森の中でたくましく育ってほしいと、みんなで願いを込めました。

ミズナラの苗は願いを込めて植えました

農作業中に、生徒たちは農家の方々とたくさんお話をさせていただきました。また、原地ならではのフキの葉の遊びも教えてもらいました。あぜ道にたくさん生えているフキの葉を茎から取り出し、まずは茎の部分を優しくぐるぐる回して柔らかくし、その後、葉の部分がまとまるように結び目を作ったら勝負開始。二人でお互いのフキの茎の部分を叩きあって、相手の葉の部分を先に飛ばした方が勝ち、というゲームです。

そして4日目。すべての日程を終え、お土産を買い、新幹線に乗って無事に東京へ戻ってきました。今回の糸魚川は天気にも恵まれ、充実した四日間を過ごすことができました。生徒たち一人ひとりが積極的に参加し、農作業や田植え、植林に前向きに取り組んでいる姿がとても印象的でした。初めての体験ばかりで疲れた生徒たちも多かったようですが、とても貴重な体験ができたのではないでしょうか。農家の方々との心あたたまる交流を経て、農業や第一次産業に興味を持ち、また糸魚川に訪れる生徒たちがいることを願っています。

水田で見つけた小さな命は自然の理

農家の方に教えてもらったフキの葉の遊び

苗をしっかり植えられて嬉しい一枚

糸魚川の観光協会、東山ファーム、ぬながわ森林組合を始め、糸魚川の方々には多大なるご協力を頂きました。聖学院の生徒たちのために時間を割き、準備をしてくださったおひとりおひとりに、心からの感謝を申し上げます。(中3担任:本橋真紀子)