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【高校GIC】GICの集大成、Project Week最終発表会

最終発表会をやり遂げた、高1・2年のGIC生たち

先般2月24日(土)午後13時から、高校Global Innovation Class(GIC)のProject Week最終発表会を、渋谷スクランブルスクエア15階にある「SHIBUYA QWS」で行いました。GICの生徒たちの1年間もしくは2年間注ぎ込んだゼミのProject成果の集大成が、この最終発表会です。ピッチプレゼン、ポスターセッション、体験ブースにて、生徒が個人やグループで取り組んだProject成果は、その数なんと100越え!お忙しい中、150名以上のお客様がお集まりくださいました。本当にありがとうございました。発表会を終えた生徒たちからのコメントを紹介します。

【5種類のゼミ名称】
哲学-メディア-藝術ゼミ
生活環境ゼミ
貧困vs起業ゼミ
宗教・文化ゼミ
海洋ゼミ

当日のタイムテーブル

【哲学-メディア-藝術ゼミ】清水絢心(現高3)
哲学ゼミは自分が何をしたいのか、自分が何者なのかを共に見つけて行くゼミです。テーマに制限はなく、自分のしたい領域、興味を持っている領域をプロジェクトの時間を通して研究する事が出来ます。
私は『漫画』研究を行っており、漫画が人間に与える精神的影響について発表しました。発表して、フィードバックをもらって行く中でたくさんの改善点、見直しすべきところが見つかり、自分のプロジェクトを発展させる事が出来ました。
フィードバックを見て行く中でテーマ設定を少し変えなくてはならないところもあり、その点もしっかり示していただいて、また一段と成長することが出来ました。

清水くん

【生活環境ゼミ】澤 立晴(現高3)
生活環境ゼミはその名の通り、生活と環境に生じている問題に対して、メンバーがそれぞれの切り口でアプローチしていくゼミです。
私は「ちびっ子防災」というワークショップを行い、効果的なワークショップの作り方とは何かというテーマで探求、発表しました。その中で私たちのチームはEATというフレームワークを活用した場合のワークショップと、活用していない場合のワークショップを比較し、ワークショップの満足度、理解度にどのような違いが出るのかという探究を行いました。
自分にとって今回の最終発表会は、高1から自分たちの探究を見ていて下さった方々や、お世話になった方々に自分たちの出した結論を見せることができた集大成となりました。
自分たちだけでなく、他のゼミメンバーも全チーム発表でき、後輩たちもプロトタイプの実行や様々な方からのフィードバックを貰うことが出来ていたため、生活環境ゼミにとって今回の最終発表会は大成功だったと自信を持って言うことができます。

澤くん

【貧困vs起業ゼミ】山澤充希(現高3)
貧困vs起業ゼミは、「起業を通して、貧困問題を解決することができないか?」という問いの元、活動しています。私は、東京の伝統野菜ブランドである「江戸東京野菜」に認定されている「滝野川人参」という人参を使用したドレッシングの開発を高校1年生の時から開始し、今回のプロジェクト発表会にて、初めて販売しました。
この江戸東京野菜は約50種類の認定野菜があるのですが、ドレッシングは、合計66本得ることができました。今回のプロジェクト発表会では、ものを販売することにおいて、いかに商品への興味を引き、話を聞いていただき、商品を買っていただくかを実践で学ぶことができました。そして、プロジェクトテーマ面で、多くの方からの意見やアドバイスをいただいたことによって、プロジェクトのブラッシュアップを行うことができました。
また私は、2023年11月から、QWSチャレンジ17期生として活動をしています。1月にも大きな発表の場が、プロジェクト発表会と同じ場所で開催されました。会場でのピッチ発表も、アットホーム感と緊張感がちょうど良いくらいでスムーズに発表を進めることができました。

山澤くん

【宗教・文化ゼミ】寺尾泰河(現高3)
宗教・文化ゼミではキリスト教を軸とし、各々の生徒が自身の興味・関心や疑問に沿ってテーマを立て、その分野の知識を身につけ研究を深めていくことをゼミのポリシーの元、活動を行っています。また、我がゼミでは、歴史・文化、価値観・宗教観などの観点から学びを探求し、そういった観点から身近な社会課題や問いを探究しています。
今回、最終発表会の発表や事前準備の取り組みを通して、生徒一人一人がプロジェクトの集大成に向かっていく姿勢を身に付けることができたと感じています。複数の保護者や外部の方々と意見交換を交わすことで、自身のプロジェクトの知識をたくさん得られたり視野を広げられたりしました。
特に印象が大きかったことは、「なぜそう考えたの?」「きっかけは何?」「これはどういうこと?」など疑問や問いを抱いてくれる聴衆の方々が本当にたくさん集ってくれたことです。自分の研究と聴衆が持っている知識・興味を結びつけて助言をしてくれたことが興味深くてとても勉強になりました。

寺尾くん

【海洋ゼミ】茂木悠真(現高3)
海洋ゼミは、海に漂う大量のプラスチックごみや、分解されずに生物の体内に入ってしまうマイクロプラスチックごみなどの海洋問題を現状から学び、そこから自分達の身の回りで行える事を思考し行動に移すことを目標とするゼミです。
私は以前から環境に対する関心があった訳ではなかったのですが、一学年上の先輩方のオリエンテーションを受け、あまりの悲惨さに衝撃を受けました。そこから自分事として環境問題を直視するようになって、自分にも行動できる事はないかと考えることになりました。そして、学内にて排出されているペットボトルのごみを削減するために給水機を導入し、そこから発展して水にお茶やカルピスを用いて味付けを行う、などの啓蒙活動を実施してきました。
これらの活動を通して私は人に伝えることの難しさを知りました。今回のProject Weekの様に、現状を伝えそこからどのように社会に影響を及ぼしていきたいのかを発表していくことで、物事に対する認識の違いがほんの少し存在するだけでどのように動いていくのか、共感から生まれる新たな意識の持ち方などの心理学的側面も同時に学ぶこともできました。
このように海洋学に関する領域のみに限らず幅広い視点で世界を知る・視る・動くことが出来ることが海洋ゼミの持ち味だと私は捉えています。

茂木くん

【GIC PROJECT・STEAMリーダー:山本 周 教諭】
GICでは「やってみる」ことを大切にしています。その経験を周りと共有し、暗黙知のままになっていたことや言語化されていないことを、より意識的なものに進化させ、新しい価値観を生徒自身に見つけてもらうことを目指してきました。
このProject Weekは、GICの集大成です。生徒たちは、学年問わずゼミ単位で同じ授業の時間に活動しますので、互いから刺激をもらったりあたえたり、より良いものを完成させるために奮闘していました。日々成長していく彼らの姿は、本当に目覚ましいものでした。
高校3年生は自身の進路選択へ、2年生は今後の活動において今回得た知識や経験、情報などをブラッシュアップしていきます。本年度は、9月21日(土)に本校で、2025年2月22日(土)にSHIBUYA QWSで実施いたします。ぜひまた多くの方々に足を運んでいただきたいと願っています。

午前中に会場入りをし準備

分担しながら展示づくり

ワークショップ親子カルタの様子

QWSはお客様でいっぱいに