【高2社会】現代社会探究授業で模擬立法を行いました
高校2年社会科の「現代社会探究」では、教師からの一方通行ではない、生徒間での学びあいをベースとしたアクティブラーニングを展開しています。この授業では、定期考査などのペーパーテストでは測れないジェネリックスキル(汎用的能力)の獲得、学びのモチベーションの向上を目的としています。
3学期は「コンセンサスをはかる」に着目し、様々な方法で表現をしました。その中の「模擬立法」という授業を紹介します。
長年授業に協力をしていただいている第二東京弁護士会に所属する弁護士の先生方が授業をしてくださいました。少年事件の実名報道規制をテーマに「なぜ少年事件の報道規制は行われているのか」「メディアを受け取る国民は何を知りたいのか」という、普段一般に行われていることへの疑問から授業は始まりました。「事件が起こった地域や方法を知ることで、自分を守ることができる」「犯人が捕まったことを知ることで安心できる」といった意見などが出ました。
その後、一般の事件と少年事件の性質の違いをレクチャーしていただき、少年事件への報道規制のありかたを再考するために模擬立法を行いました。班ごとにつくられた法案は、属する生徒によって考え方が異なるため大きく分かれました。どのような情報を規制すべきか、国民が知りたいという気持ちと少年を保護する必要性の間で生徒たちが悩む中で、少年に対する法の考え方や報道の影響力について学びました。(社会科・伊藤航大)