【高3化学】水溶液に隠れた金属イオンを推理せよ
11月27日(月)5・6時限の化学実験室では、理科2科目型の高校3年生の8名が、金属イオンの実験に挑んでいました。机に置かれているのは、様々な色合いの番号だけ書かれた謎の水溶液が8つ。担当の生田教諭とジャンケンをして、ひとり一つ、水溶液が入ったビーカーを手に取りました。そして、生田教諭から提示された『問い』は以下のとおり。
『その水溶液には、8種類の金属イオンのうち、3つが入っています。何のイオンが入っているのか推定してください』
『推定する際に使用できる薬品は、塩酸・硝酸・硫酸・水酸化ナトリウム・クロム酸カリウム・ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム・アンモニア水・硫化アンモニウムです(これ以外の薬品使用は相談可)』
生徒たちは、中学のときから今日まで学び続けてきた理科の知識をフル回転させて、実験をスタートさせました。試験管に取り分け、漏斗やろ紙を使って沈殿を取り除いたり、薬品を混ぜて液体を観察したり、炎色反応実験をして考察したり、真剣そのものです。
何の金属イオンが入っているかわかると、生田教諭にそのイオン名と理由を伝えに行きます。しかしなかなか正解に辿り着けず、また考察して実験して推定しての繰り返し。一つはわかっても二つ目がみつからない、三つ目なんて全然わからない、それでも若い化学者たちは「楽しい!!」と口にしていました。