【高2文系化学基礎】災害図上訓練DIG ~首都直下地震に備える~
本校の主な防災教育では、校内での避難訓練と区内での徒歩移動訓練を行っています。それに加えてより深い防災教育の試行として、今年度新設の文系化学基礎(教養科学)において、理科のエッセンスを加えた防災授業を実施することにしました。9月26日(火)4限、宮 隆允 教諭による防災授業にお邪魔しました。
東京を襲う可能性がある災害のうち、まずは首都直下地震について学ぶことにしました。前回までの授業で、地震の基礎知識のおさらいをし、被害想定、東京の地質などに関する基礎知識のレクチャーを受け、災害図上訓練DIGをグループで取り組む展開に進みました。
DIGは「Disaster災害」「Imagination想像力」「Gameゲーム」の頭文字を取って命名されました。DIGは「掘る」という意味を持つ英語の動詞でもあり、「探求する」「理解する」という意味も持っています。DIGは、「災害を理解する」「まちを探求する」「防災意識を掘り起こす」という意味が込められた防災力を高めるための方法です。
生徒は、選んだ街についてさまざまなツールを用いて調べ、①街の災害リスク、②街の防災資源、を見つけて地図に描き出しました。それらを考察して1枚の地図にまとめ、③街の健康診断(震災発生時の行動計画)としてプレゼンをするのが、今日の授業でした。
宮教諭は、今回の学びがさまざまな学問分野の連携・融合につながるきっかけになれば、と願っているそうです。
宮教諭自身としても初めての取り組みで、生徒たちがどのように反応するか未知だったそうですが、単元の最後に教える予定であった災害リスクと防災資源以外の注目すべき点を、生徒たち自身が気付いてプレゼンに取り入れていたことに驚かれていました。