【高校GIC】高1・2年生による『Project Week』中間発表会
高校GIC(Global Innovation Class)の『Project』はゼミ形式の授業で、国際系・社会系・環境系などのテーマから選び、その中で自ら課題を設定し、その課題解決に向けて学内外で連携し、協働・研究活動を行います。
先般9月4日(月)~9日(土)は『Project Week』として、高校1・2年生が、これまでの研究成果の中間発表をするために準備を整え、最終日の9日(土)には本校5階のフューチャーセンターとガイホールを使って、中間発表会を行いました。
中間発表会には、これまでサポートしてくださった外部企業の方々や、保護者の方々をお招きしました。また、学内の教職員や中学3年生の生徒たちも観覧しました。
【企業ゼミ・寺嵜颯真くん(高1)の取り組み】
起業ゼミは、社会の課題の解決に向けてどれだけ貢献できるか、社会課題を起業とつなげる為には何をしたら良いか?そのような事を考え、自分たちで1から会社を立ち上げるゼミです。僕の構想としては、捨てられる野菜を減らすための社会貢献として、畑で採れた形の変形してしまった野菜・果物を活用しお菓子等を作っていきたいと考えています。
まず、出荷できずにたまってしまった野菜・果物を農家さんから買取り、次にそれを加工会社に渡してお菓子に加工し、袋詰めをして販売をすると考えました。売る場所は、学校での販売またはオンラインでの販売を中心に考えています。最初は焼き菓子などを販売して、売り上げが安定してきたら、生菓子などにも着手できたらと考えています。
【宗教ゼミ・北原櫂人くん(高2)の取り組み】
宗教ゼミはキリスト教のことをより深く知ることで、外国の文化面も知っていこうというゼミです。私のテーマは、「キリスト教の布教方法の開拓」です。
私は聖学院小学校を卒業しており、小さい時からキリスト教に触れてきたおかげで、キリスト教は自分の新しい価値観を生み出したり、自分のことを再度考え直させたりするような人格形成するための良い教材であることに気づきました。それを他の人にも教えていきたいという考えになりました。具体的には、IT技術であるホログラム(二次元映像をアクリル板などで反射させることで映像を立体的に見せる技術)と聖書の内容を掛け合わせたイベントを行うことで、気軽にキリスト教のことを体験できる機会を設けることです。
今回の中間発表の取り組みで、私は新しい分野の人やターゲット層となる方達の意見、プロジェクトを進める上での注意点などの行う上で重要な情報を得ることができました。これから何回もプロトタイプ(仮イベント)を行い、自分のプロジェクトの完成度を高めていきたいと思っています。GIC生全員が、プロジェクトの完成度を高めるためのいい機会になり、”自分でプロジェクトを進めていくのだ"という意識づけを再度できたと思います。
【GIC PROJECT・STEAMリーダー:山本 周】
今回、日頃よりサポートいただきております方々に生徒たちの成長した姿をお見せすることが出来まして大変嬉しく思います。GICでは「やってみる」ことを大切にしており、その経験を共有することで、暗黙知のままになっていたことや言語化されていないことを、より意識的なものに進化させるきっかけにしたいと考えています。
このProject Weekにつきましては、Project(GIC独自科目)の成果発表会であります。授業内では高1〜3までがゼミ単位で同じ時間に活動しますので、すでに社会で活躍している先輩を見て、後輩たちは追いつけ追い越せと、またその後輩の姿を見て、より活動の質や幅を広げるなど学年問わず刺激をたくさんもらえるのも特徴的です。
生徒のほとんどは、聖学院での様々な体験が自身の原体験となって、プロジェクトを進めております。そのため、より今までとちがう形で社会を見ることができるようになり、未来を良くするための「選択肢」が以前よりもたくさんあることに気づくことができます。 いつの間にか固まっていた「わたし」や他者の新しい役割が見えてくることで、より本物の活動になっております。引き続きよろしくお願いいたします。
お忙しい中、約130名のお客様にお集まりいただきました。本当にありがとうございました!今回の中間発表で得た知識や経験、情報などをブラッシュアップし、年度末に実施する『Project Week』の集大成(2月19日~校内・24日会場は渋谷キューズ)では、さらに充実した成果を発表できるよう邁進してまいります。その時は、ぜひまた多くの方々に足を運んでいただきたいと願っています。