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【創立記念礼拝メッセージ】イエス様とペテロの問答から聖学院創立を考える

116年目の創立記念日を迎えました。
今年は、イエス様とペテロのやり取りから聖学院の創立について考えます。

イエス様が弟子たちに聞きます。
人々は私のことをどう言っているのか。
弟子たちは口々にイエス様の評判について報告をします。
それを聞いた後に、イエス様は聞きます。
「で、あなた達は私のことを何者だと言うのか」

人が世界をどう見ているのか。
人の言葉。人の評価。
私たちはそれを参考にします。勉強もします。
人の言葉を沢山、蓄えます。
それで物知りで、勉強のできる立派な人と言われるでしょう。
ただ、そこがゴールではありません。
「で、あなたはどう思うのか」

私はどう見ているのか。
私は何を感じ、考えているのか。

ペテロは答えます。
「あなたは神の子、メシアです」
誰も言っていなかった言葉。
私の言葉をペテロは言います。
聖学院の言葉で言えばOnly Oneです。

Only Oneを表わしたペテロにイエス様は言います。
あなたの上に教会を建てよう。

言われたペテロは教会がなんのことか分かりません。
ただ、今の私たちは知っています。
この後、教会が生まれていったことを。
地中海世界から始まり、大陸に広がっていったことを。
教会が世界中にあることを私たちは知っています。
その世界中へと広がっていったものの中に私たちの聖学院もあります。

Only Oneの上に未来が作られていく。

イエス様はペテロたちに重ねて言います。
「自分が見たものを黙っていろ」と。

私が見つけた言葉。
それを大事にしろ。
自分の中で大切にしろ。
自分の言葉を自分が守る。

自分の言葉を守ったものの上に未来は築かれる。
未来はそうやって生まれてくる
聖学院はそうやって生まれてきました。
そしてそうやって116年、歩んできました。
聖学院の伝統。
それを引き受けるのが私たちです。