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3学期始業式によせて「自分のOnly Oneに近づく時」

Only One for Others
私たちのスクールモットー
これはクリスマスの物語に色濃く反映されていると2学期の終わりに言いました。

ヨセフはいいなずけマリアが妊娠をしていると知らされる。
だがヨセフには身に覚えがない。
結婚をしたいと望んでも、結婚すればお互いが不幸になる。
周囲の者の賛同は得られない。
子どもの父親がいつ名乗り出てくるか分からない。
これから起こるかもしれない不安材料を考えれば、別れることが最善の選択と思えていた。

ヨセフの夢に天使が現れる。
「心配をしないでマリアを妻として迎えろ」と言う。
眠りから覚めたヨセフは自分の心の在り方に気が付く。
人の評判。
未来の想像。
自分以外のものに心が奪われている。
心が誰かに乗っ取られている。
本当の自分は何か。
自分にできること。
自分だからできること。
Only Oneを探したヨセフ。
その結果、ヨセフはマリアを迎え入れる。

クリスマスはヨセフがOnly Oneを見出して起こった出来事。
Only Oneを見つけた時にfor Othersも見えてくる。
マリアと生まれてくる子どもために生きる。
自分が誰のために生きたいか見えてくる。

クリスマスはOnly One for Othersを語っている。
ヨセフの物語に続くのは星に導かれた東方からの占星術の学者たちの話。
ここにもOnly Oneが語られている。

誰しもが見ている夜空。
そこに追いかけなければならない「星」があると見つけた者たちがいる。
しかも財産を携え、それを星に導かれた先にささげると決断する。
星に何の意味があるのか。
周囲のものは理解もしない。
ヨセフと同じ。
誰の応援も理解もない。
それでも「星」を追いかける。
それが占星術の学者たちが見つけたOnly One。

「星」はイエス・キリストを表わすものも。
イエス・キリストはOnly Oneを貫いたもの。
「星」はOnly Oneを表わしている。

「星」をすぐそばで見ていたはずのエルサレムのヘロデ王。
星に気が付かない。
気が付かないだけでなく「星」の輝きを消そうと考える。
イエス・キリストを亡き者にしようとたくらむ。

聖書の物語がもし真実なら、「星」Only Oneは近くのものには支持されない。
妨害、否定もされる。
近くの者
仲間、教師、家族
その者たちから応援はされない。
本当の自分。
Only Oneとはそういうものだと物語は語る。

受け入れてももらえず、応援もされない。
だが、遠くのものには届いている。
東に国の学者たち。
彼らはしっかり「星」を見つけ、その「星」を追いかけていた。
遠くのものには届いている。
遠く
それは距離にとどめる必要はないだろう。
時間
遠くの時間
未来
未来の誰か
未来の私
Only Oneはそこに届く。

近くの誰かに心奪われて自分を見失うのか
遠くの誰かを信じて自分が探すのか
クリスマスの物語は私たちに聞いている。

Only One
本当の私。

3学期は一年のまとめの季節。
自分のOnly Oneに近づく時といたしましょう。