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【高1】ワークショップ「シン・カタリバ」で本音を語る

高1生徒とOBたちが向き合います

高1の学年行事として例年実施しているカタリバは、今年度「シン・カタリバ」として生まれ変わり、聖学院を巣立っていったOB・19名を迎えて、10月16日(土)に行いました。もともとは、少し年上の先輩と対話することによって、今の高校生の心に「火を灯す」ワークショップでしたが、哲学対話を用いて、より自分を深め、仲間の思いを聞き合い、将来の進路を切りひらくきっかけを作る時間となりました。

生まれ変わった「シン・カタリバ」の始まりです

会場は、高1のホームルーム教室5つの他に、特別教室5つを用意し、全部で10教室に分かれました。生徒たちは、タイムテーブルに沿って各教室を渡り歩き、教室ごとに配置されたOBと対話をしていきます。はじめは、OBたちそれぞれが自己紹介にあわせて、聖学院在籍中の体験談、どんなきっかけで文理を決めたか、大学入試の際の取り組み、夢の発見などを話しました。高1たちは、卒業した先輩たちの昔話や今の姿に驚くことがしばしばありました。

自己紹介をするOB

現在の仕事内容を紹介するOB

進路のきっかけになった人物との出会いを話すOB

自己紹介が終わると、円をつくってみんなの顔が見ながら、哲学対話が始まりました。決められたテーマに沿って、一人ひとり言葉を発していきます。帽子やぬいぐるみなどの発信者アイテムを持っている人だけが、そのとき発言できます。何を話してもOK、率直に飾らず、知識ではなく自分の経験・思いを語ります。聞き手は絶対に否定しません。他者の言葉をじっくり聞きます。

7~8人で1グループ、円になります

多種多様な発信者アイテム

男子校の意義について発信中

2回目のテーマはグループごとに自由に決めました。OBと相談しながらテーマを決めていく様子はとても楽しそうでした。高1の男子生徒が持つ悩みは、様々です。学校のこと、勉強のこと、友達のこと、家族のこと、将来のこと、青春ってなんだ?男子校の意義って?自分は何がやりたい?・・・普段なかなか口に出せなくても、自分と同じ年代のときにこの聖学院で過ごしてきたOBたちと向き合い、哲学対話をするという機会の中で、高1たちからはぽろぽろと抱えていた思いがこぼれてきたように感じました。

発信者の言葉を全員が真摯に聞き入ります

話題が豊富なOBたちに場がなごみます

午後12時頃、哲学対話の時間を終え、高1たちは自分たちの教室に戻り、今日の振り返りを静かにまとめていました。今日の取り組みが、彼らの心身を軽くさせて、新しい歩みが進められる時間となり、これからの進路の助けになることを願います。

高1生徒たちのために、北は北海道、南は沖縄から集まってきてくれた、年齢も学歴も職業も幅広いOBの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんは、聖学院の宝です。これからのご活躍をお祈りしつつ、ぜひまた元気な姿を見せにお越しください。

にぎやかだった対話から静の時間へ

聖学院の宝のOBたち!記念撮影のために一時マスクをはずして笑顔を見せてくれました