【高2・理系コース】2021年度理科課題研究発表会報告
【科学的な問いを立てるところから】
高2理系コース選択の生徒たちは、毎年理科課題研究に取り組んでいます。これは、身近な生活の中にあるものごとや自分の興味関心が向く事案に対し、科学的な問いを生徒たち自身が立て、仮説を構築・検証していくという取り組みです。
生徒たちは、理系コースのスタートである4月に“研究テーマ決め”を開始します。自分の担当教員と何度も面談をしていく中で、最終的なテーマを決め、目的と仮説を立て、実験観察を深めていきます。特に夏休みには集中的に取り組み、結果を考察し、最後はポスターにまとめていきます。
【ポスターセッションはデジタルで】
今年度は10月2日(土)の午後に発表会を開催しました。40名の生徒が7グループに分かれ、パワーポイントのスライドを用いて3分で発表します。発表会には高1や高2の担任の先生方も参加し、活発な質疑応答が展開される場面もありました。昨年度までは、ポスターを掲示して行う発表形式でしたが、今年度からはスライドをプロジェクターに投影する形式となりました。パワポのスライドであれば、小さくて見えにくかった文字や写真も拡大することができたり、動画を組み込むこともできたりするので、例年以上にレベルアップした発表会になりました。
【9年の蓄積が財産です】
聖学院が、理科課題研究に取り組み始めてから今年で9年目となりました。次年度理系コースを目指している高1の生徒が見学することにより刺激を受けたり、表彰された研究ポスターが理科実験室前の廊下に常設展示されたり、指導教員の経験の蓄積などが相まって、年々研究の深掘りやプレゼンテーションの向上が図られてきています。
約半年間に渡って取り組んできた経験は、生徒たちが大学へ進学してからも科学的リテラシーやコンピテンシーを大いに発展させるプラットホームとなると期待しています。(理科担当教諭)