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【高1GIC・STEAM】「感情の森 音楽の教室」とのコラボレーション

授業の最終回は講堂で発表。ハモりがコニュニケーション手段になる瞬間

GIC(Global Innovation Class)の目的は、「モノづくり・コトづくりを通して世界に貢献する人材を育成すること」です。それを実現するには、自分や自分を取り巻く世界の“ありたい姿の設定”が鍵となります。「こうありたい」という力を引き出すには、自己のアイデンティティを認識することが第一ですが、普段の生活の中では自覚することが難しいと考えられています。

そこで2学期のSTEAMでは、「感情の森 音楽の教室」から3人の講師をお招きし、音というコミュニケーションを使って、他者とのやりとり・関わり合いから、アイデンティティを見つけたり、見つめ直したりする授業を行いました。

「let it be」のメロディを復習しながら音階でうたう様子

【感情の森 音楽教室からお招きした講師陣】
代表・アカペラグループINSPiリーダー:杉田篤史さん
オペラ歌手:村山 岳さん
感情活用研究家:三森朋宏さん

【授業の流れ】オンラインと対面のMIX
1回目(オンライン授業):プログラムの概要を説明。グローバルとアイデンティティの確立について、お三方の話をきく。
2回目(対面授業):音楽を通じた自己表現の練習。課題曲「let it be」発表とパート分け。
3回目(オンライン授業):2チームに分かれて、アレンジを考える。
4回目(対面授業):自分のアイデンティティを大切にしながらハモることに挑戦、発表する。

 

杉田さんは、フジテレビで放映されていた「ハモネプ」の初代王者に立ち、2005年より日立CMソング「この木なんの木」を歌われています。杉田さんからは、自分自身のアイデンティティを確立すること、感情を表現しながら他者の声に耳を傾け1つのハモニケーションを作っていくこと、の重要さを教わりました。

バス・バリトンのオペラ歌手で、世界を渡り歩いてきた村山さんからは「日本を離れグローバルな世界の場に立つとき、まずしっかり自分を持つことが大切である」ということを何度も伝えていただきました。多彩な人種の方たちと時間を共にしてきた村山さんだからこそ、非常に説得力があり、高校生たちの成長の手助けができるのは嬉しいと、話してくれました。

そして今回の仕掛け人である三森さんからは、感情の森が大切にしている3F(Fun・Flat・Full value)と3S(Stand・Sing・See)について語っていただきました。講師の方たちからは、歌が上手くなるために音楽を学ぶわけではなく、音楽を使って、己の価値観・色・音を知り、自分を形づくることができる、ということを教わりました。

杉田さんは常にギターを携え、美しいメロディやハーモニーを奏でてくれました

村山さんが話される高校時代や歌手活動の体験談に興味津々

音階を学んだり歌をうたったりする、これまでの音楽の授業と似ていても、初めての工程に生徒たちは戸惑いながらスタートしました。しかし、チーム内でのやりとりを通じて自分が目指しているもの、仲間が大事にしたいものが次第に明確になっていき、歌詞をのせたり、歌いやすいための工夫を考えたりしながら、挑戦していきました。

ギターの先導で音量にも変化がみえてきました

チームで何度もディスカッション「どうすればハモりやすい?」

スクリーンのパートを見ながら確認しあう様子

仲間の音がわかるように輪になって歌う工夫

講堂で杉田さんが奏でるギターと一緒に発表した2チームの「let it be」は、同じ課題曲でも全く異なる表現の作品が出来上がりました。それぞれの発表は録画をしていたので、授業の終わりに再生してみんなで称え合いました。皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、素敵なハーモニーをありがとうございました。

講堂内に新しい「let it be」を響かせた記念撮影!