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【体育】10年ぶりに新種目採用!ソフトテニス

くり返し発令される緊急事態宣言。その度に頭を悩ませてきた問題が、「どのように【三密】を避けて体育の授業を実施したらよいか」ということでした。限られた教場で種目も限定的…。そのような中、教科会議で相談して出した結果が「ソフトテニスをやろう!」でした。

本校にはテニスコートが1面しかないので、これまでテニスは授業の種目の選択外でした。しかし、調べてみると、杭を打ったりせずに簡単に立てられるネットが意外と安価で見つかり、グラウンドにラインを引いてコートを最大8面作れば【密】を避けられます。しかも今までやったことのない種目ができる!ということで急ぎ業者にラケットとボールを手配して、ネットをウェブで購入しました。

教科の教員にテニスの専門経験者はいないので、用具が届いてすぐにグラウンドで練習会を実施。幸いなことに他教科にソフトテニスの経験者がいたので、ラケットの握り方、ボールの打ち方など、基本的なことから教わって授業に臨みました。

生徒たちにとって初めてのテニス。本校のテニス部は硬式なので、ソフトテニスはほぼ全員が初体験です。まずは、生徒たちには事前に Google classroom で「フォアハンドの打ち方」の動画配信を見てもらい、知識やイメージを促しました。そしてグランドに出て、ペアを組んで防球ネットに向かって打つ「壁打ち」から始め、ダブルスのゲーム形式で相手ペアと打ち合いました。しかし、見るのと実際にプレーするのはやはり別物。なかなかラリーを続ける段階まで進展しませんが、それでもこれまでの授業でやったことがない種目をみんなが楽しんでいました。

コロナウィルスはこれまでの常識や慣例を大きく変えました。「これは無理でしょ」ということも実現できるようになりました。「コートがないから…」「用具がないから…」という理由で実施してこなかったソフトテニスですが、ある意味で「コロナのおかげ」で生徒たちの楽しい選択肢の一つに加わりました。聖学院にとっては、およそ10年ぶりとなる新種目の採用です。これから、硬式とは違った打ち方を楽しみながら、少しずつソフトテニスの技術レベルを上げていくことを目指します。

(保健体育科主任・髙橋孝介)