実社会から学んだ人間の生き方
緊急事態宣言が3月7日まで延長された中、2月1日~4日の中学入試、および、来年度スタートの高校新クラスの入試を2月11日にそれぞれ無事実施することができました。そして、入学手続き者も予測していた人数よりも多く与えられ、心より感謝しています。コロナ禍での入試ということで感染防止に最大限の対策をとった結果、大きな問題もなく守られました。本当に感謝です。
今日は知人の本の紹介をしたいと思います。先日、私が所属していた「教育を考える会」のメンバーであり、今も親しくお交わりをいただいている方から本が送られて来ました。題名は「生かされて生きる」(静人舎)で、著者は白川好光さんご本人です。彼はこれまでに「先に進む道」「生きてこそ今」「人生の参考書」等、今回の本で8冊目の本を書いています。どの本にも、波乱万丈の人生を生きて学んだ彼の人生哲学が語られており、説得力に満ちた本と言えます。彼は青少年教育のために、ご自身の生まれ育った秋田県内の大学、中学高校に、更に、茨城県、埼玉県の中学、高校にご自身の著書をこれまで680冊を寄贈してきました。
白川さんは、昭和21年に生まれ、母4人父3人に育てられ、中学卒業後、15歳で大工の修行に入り24歳で工務店を立ち上げ、31歳で不動産会社を設立し、70歳で会社経営を終え、68歳で定時制高校に入学し、72歳で卒業後、現在、放送大学で心理学を学んでおられ、勉強できることの喜びを味わう日々を送っていると語っています。
NHKラジオ深夜便、心の時代「わたしの小さな天職」「4人の母への讃歌」などで4回出演しておられます。特に青少年教育や道徳倫理などで小学校から大学まで各地の学校で講演をされており、三郷市長から自治功労賞、秋田健福祉協力で知事賞などを受賞しておられます。
彼は、中学しか出ていませんが、時々教師たちの集まりや校長会の研修に招かれて講演などをするチャンスをいただくそうです。そして、「世の為、人の為、自分の為」人生相談など幅広く活動を続けておられます。
彼が本書を著すにあたって次のように述べています。
「人生はなかなか思うようにはいかないものですが、困ったときには必ずだれかが救いの手を差し伸べてくれます。人は自分一人で生きているのではありません。人は人によってつくられ、生かされて生きてきたことを忘れてはいけないと思います。」
この本を読みながら、人生についてゆっくりと考えるのもよいのではないでしょうか。