SEIG NEWS

すべてに時がある

先週末に中間考査が無事終了しました。生徒も保護者もホッとして暫しの休息をとって心身の癒しをいただき、新たな次の目標を見据えて一歩を踏み出したのではないかと推察します。

次の学校行事は11月2(月)・3日(火祝)の創立記念祭(=文化祭)ですが、今年は新型コロナの感染拡大防止対策の一環として、オンラインによる記念祭となります。オンラインという経験値がほとんどゼロからの取組となり、試行錯誤の積み重ねの先に、「このような状況の中でも開催できてよかった」というところまでもっていければと期待しています。現在、記念祭委員と生徒会役員を中心に諸々の準備が進められています。当日にはオンラインでの発表をご覧いただけると幸いです。

さて、私は昨日22日(木)から大学の指定校推薦、公募制推薦を希望している高3の生徒と面接を行っています。実は、この学年は彼らが中学1年生の時、最後に英語を教えた学年でした。限られた短い時間ですが、一日に8~9名と面接をします。面接では、次の2点を聞くことにしています。

(1)なぜ、どのような経緯で、その大学、学部に決めたのか(自分の長所を含めて)
(2)聖学院中学入学から今日までの6年間を、自動車のバックミラーのように振り返ってみた時、今ある自分の原点になるような経験があれば教えてもらいたい

一人ひとりの生徒の話を聞いていると、聖学院での毎朝の礼拝のメッセージが心に残り、大学もキリスト教大学を選ぶようになったというケース、クラブ活動を6年間続ける中で忍耐する力や仲間と支え合う絆を経験したというケース、中2の時に読書に目覚め、その後も国語の教員と本の話をする中で益々好奇心が広がり国文学を研究したいと考えるようになったというケース等、一人ひとりの面接は大変楽しく、かつ、中1の時から如何に成長したかを実感できる恵の時間となっています。また、それぞれの生徒の成長の過程を辿る時、ほとんどの場合、人や出来事との「出会い」があり、動き出す切っ掛けになった「時」があったことに気づかされ、同時に、以下のコヘレトの言葉を思い浮かべています。

「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある。生まれる時、死ぬ時、植える時、植えたものを抜く時、・・・」(コヘレトの言葉3章1節以下)