東大生フェロー報告
昨年から始まった、東大生フェローを紹介します。
中1の2学期より、Advanced の生徒とRegularから選抜された生徒対象に、東大生フェローというプログラムを行っています。教科は数学で、隔週の土曜日の放課後を利用して、中3の1学期まで行われます。
このプログラムの一番の目標は、反省上手になり、自立学習ができるようになることです。そして、この目標を達成するために、現役の東大生たちが、生徒たちの面倒を見てくれます。生徒たちは、参考書を利用して、与えられた課題を解いていきます。わからない内容や、解けない内容があったときに、東大生たちに質問をし、ヒントをもらいながら、自ら答えを導き出す努力をします。
そして最後に、彼らは「反省シート」に間違えてしまった問題についての反省点を書き出します。単純なケアレスミスなのか、公式を覚えていなかったのか、内容を理解していなかったのかを自らの言葉で書き、学生たちに見てもらいます。学生たちからは、どのような反省が次につながる反省なのか、などのアドバイスをしてもらいます。さらに、お互いの反省シートを交換して、同学年の仲間たちがどのような反省をしているのかを読み、さらに自分の反省をより良いものとしていくのです。
このような経験を積み重ねていく中で、生徒たちは自ら学び、反省し、次につなげていくという学習の基本を学んでいきます。中学3年の1学期が終わるころには、人から助けを借りなくても、自ら考え反省し、次のステップを踏んでいくことができるようになるでしょう。最終目的は反省上手になり、それを自立学習につなげていくことですから、このプログラムは中3の1学期で終了します。そこからは、このプログラムの体験を通して得た勉強方法を、高校でのさらなる学びにつなげていきます。