自分の置かれた場所で咲く
先週の1月16日(水)、在校生対象に本校卒業生による特別講演会を行いました。今回の講演は第52回卒業の和田恵秀さん(78歳、本名:和田一壮)にお願いしました。この方は、本校を卒業し、俳優座養成所を経て劇団青年座に入団し、7年後に劇団現代を創立されました。そして、現在、俳優・声優・画家・漫画家・歌手・文筆家と幅広い分野で元気に活躍されておられる方です。自分の置かれた場所で精一杯生きておられる姿は生徒のみならず我々教職員にもよいモデルになりました。
ご自身の描かれた「絵手紙で絵ッセー」という美しい画集を図書館に寄贈してくださいました。その中の一節に次のような言葉がありました。
「だから必ず花に話しかけながら絵を描いていると必ず花は返事をしてくれる。そんなささやかな自然との触れ合いがどんなに心を癒し和ませてくれることだろう!『人間は、自然から遠ざかるごとに病気に近づく』という名言を残したのは、かの世界的な詩人ゲーテだが、今日本に限らず世界中の人たちに必要なのは、自然観を持ち、花を愛でる心ではないだろうか?花の命も、人の命も、命の重さは皆同じなのだから。」
神が人にくださった贈り物が自然、それが人を癒し心に安らぎと喜びを与えて下さいます。
「天は主のもの、地は人への賜物」(詩篇115編16節)