With Corona 時代の新たなチャレンジ
新型コロナウィルス感染症の関係で、夏休みは3週間に短縮し8月24日(月)から分散型・隔日登校で二学期をスタートしましたが、9月に入って間もなく、北区の2つの私立学校が感染のため一週間休校になりました。いつ、誰が感染してもおかしくない状況の中で、私たちはこれからも感染防止対策を取りながら生徒の学びを保障する取り組みを続けてまいります。
さて、令和元年、2019年12月、文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想というものがあります。これは、これまでの我が国の教育実践と最先端のICT のベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出すことを目指しています。
本校では、クラスの仲間と刺激し合いながら互いに学び合う対面授業によるメリットとBYODでの端末を利活用することによって、自宅で主体的に自分に合った方法で課題に取り組む課題解決学習のメリットのベストミックスを追求してみたいと考えて、9月7日(月)から中間考査まで、高3以外の学年は、週4日登校+2日自宅での課題解決学習という形にチャレンジすることといたしました。
この時だからこそ、自ら学ぶ姿勢や自律型の課題解決学習を定着させていきたいと考えます。自宅での課題解決学習の日は、生徒は自宅でネット配信される礼拝を守り、クラスの朝礼で担任と顔を合わせる時間をもち、一日のやるべきことを確認し、各自自分のペースで主体的に学びを進める新たな生活スタイルを身に着けることになります。
経済同友会の教育改革委員会委員長の峰岸真澄氏も、対面とオンラインを併用した授業が学校の「ニューノーマル」になれば、感染の第2波、第3波にも対応していけると言っています。本校の今回の試みは未知へのチャレンジという面もあり、完成度の点においては完璧とは言えませんが、試していく中で修正していこうと考えています。そうすれば大きな失敗は避けられ、次の成功のための学びが見えてくると思います。
With コロナの学校教育においては、様々の不自由さを感じますが、その不自由さが、日々行っている学びや教育活動の本来の意味を明らかにしてくれます。マイナス面ばかりに目を向けるのではなく、プラス思考で、この機会をチャンスへと転換できるような発想と姿勢が大切になってくると考えます。このチャレンジの目的については2回のオンライン保護者会を通して説明させていただきました。これからは、このチャレンジを一定期間実践し、その後にメリット、デメリットを検証しつつその後の教育活動につなげたいと考えています。