新型コロナとの闘い(Part 3)
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言が4月7日に発出され、学校が休校となってから6週間が経ちました。私たち教職員は感染拡大を防止するため、在宅勤務の形態を基本とし、授業動画作成、生徒諸君からの質問への応答、課題の回収確認などに取り組んでいます。今日からはオンライン授業の重点を In put から Out put に比重を移すと共に、双方向の授業にも挑戦していきます。
先週一週間は新たな感染者数が連続して40名を下回ったと報告されており、確実に減少していることが数字に表れています。学校では、6月から学校が再開できる状態になった場合、どのような形で学校での教育活動を再開すべきか、現在検討しています。この時期に大切なことは、学校が再開される時を思い描きながら、期待しつつ、今できることに取り組んでいくことではないでしょうか。
多くの生徒諸君は毎朝配信される礼拝を視聴していると思います。今は外出自粛に務められている時ですから、中には保護者やご家族でご一緒に視聴されている方々もおられるかと思います。短い礼拝ですが、先生方を通して伝えられるメッセージから、新たな力や励ましを与えることが出来ていれば幸いです。
今朝、礼拝で次の聖書を引用しました。この言葉は、これまでに試練の只中にあった幾多の人々を励ますとともに、その人々に新しい希望を与えてきたことでしょう。
「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れの道をも備えていてくださいます。」(コリントの信徒への手紙一 10章13節)
この聖書の言葉は、昨年、フィギュアスケートの羽生結弦選手や女子競泳日本代表の池江璃花子選手もインタビューの中で使っていました。聖書の言葉ですが、全世界でよく知られており、その言葉に支えられています。
また、X JAPAN の YOSHIKI さんが、新型コロナウィルスで多くの人々が苦しんでいる状況に寄り添い、米ロサンゼルスから日本に緊急メッセージを伝えたそうです。メッセージでは「暗闇は暗ければ暗いほど、小さな光だって輝いて見える」「神は耐えられない試練を人には与えない」など、聖書のことばを引用しつつ、協力して現在の状況を乗り越えていこうと呼びかけていました。ちなみに、YOSHIKI さんと Toshi さんは二人とも私の千葉県立安房高校の後輩なのです。ビックリしましたか?
更に、この外出自粛要請の中、本校の卒業生である俳優の志尊淳さんとミュージシャンの宮崎歩さんが、「きぼうのあしおと」という曲を制作してくださいました。歌詞には「たとえ今が試される時間でも負けない」「会えるその時まで準備しよう 焦らないで 時は来る 耳を澄まそう きぼうのあしおと」など、この期間を過ごす人へ歌にのせて気持ちを伝えています。YouTube 等でお聞きになって下さい。この試練の中にあって、とても元気づけられます。
それでは、お互い、再び会える日を楽しみに待ちましょう。