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生徒と会える喜び

生徒が学校に帰ってきました!

6月1日から分散登校が始まりました。一週目は中、高それぞれ1学年の各クラスを2分割して午前・午後グループに分かれて登校します。中学、高校の各昇降口には「顔面非接触体温計」を置いて、1秒で生徒の体温を確認できます。マスクをして登校してくる生徒に教員は挨拶して迎えます。生徒はやや緊張気味ですが久し振りの学校の感触を体感していた様子でした。

全国一斉の学校休校要請から3ヶ月。緊急事態宣言による休校延長を挟み、ようやく今月から段階的ではありますが再開されました。第一週は、学内滞在を2時間以内とし、担任、クラスメンバーの顔合わせや感染拡大防止を目的とした「新しい生活様式」の説明、課題の提出等を行います。今後は、感染症対策と授業の両立を目指しつつ、生徒の心のケアも心掛けていきます。

学校再開を前に、5月30日(土)、オンライン保護者会を行いました。これも初めての経験でしたが、全校保護者に向けてメッセージと本校の取り組んできている「オンライン授業」について約35分説明をいたしました。これから暫くは、学校の授業とオンライン授業を併用するハイブリッド教育形態を進めることをお知らせいたしました。保護者は中高合わせて863名ですが、今回のオンライン保護者会のライブ配信の視聴者は777名、5月31日(日)の録画は407名の方々が視聴してくださいました。お忙しい中にあって多くの保護者の方々が時間を合わせてご視聴下さり、大変有難く感じました。

外出自粛要請の間、保護者の皆様のご家庭でのご苦労と忍耐は、私の想像をはるかに超えるものでありました。朝から晩まで顔を合わせる日々にイライラして、子供との関係が難しくなっているご家庭の報告を多く耳にしました。一方、この時間を有効に生かして自分の好きなことや新しいことにチャレンジして新たな自己発見につなげたという生徒もいるでしょう。色々あったとは思いますが、兎にも角にも今日まで健康も守られ、無事に歩んでこられたことを共に喜び、目に見えない神の御守りを感謝したいと思います。

この新型コロナウィルスは、その大きさが100ナノメートル(1ミリの1万分の1)と言われている、肉眼では見えない正体不明のウィルスです。この非常に小さなウィルスがパンデミックを起こし、世界中を混乱させているわけです。感染症については撲滅は不可能なので、これからはウィルスとの『共生』『共存』を覚悟していかなければならないと専門家は言っています。一時的に収束しても、また第二波、第三波があるかもしれない。このことを頭において油断なく、感染拡大防止を心掛けながらこれからの新しい学校生活を進めてまいります。どうぞ、変わることのないご支援を賜りますようお願い申し上げます。

「あらゆる困難や、疑いや、障害にもかかわらず、神に信頼しましょう。神は決してあなたを裏切りません。ある願いをかなえて下さらないときは、神が、そのことをお望みではないというしるしです。もし神が、あなたにそれをしてほしいとお望みなら、その手段を与えてくださるでしょう。ですから、何も心配することはないのです。」(マザーテレサ)