【報告】みつばちプロジェクトの福島訪問
みつばちプロジェクトでは、高齢化や人手不足などの事情により収穫できない農産物や、小さなキズや形が悪いといった農産物を安価で購入し、ジャムとして復活させるプロジェクトを実施してきました。1月7日(火)、その農産物を栽培している福島県の農家のお宅と、そして現地に住んでいる聖学院OBのもとへ、行ってまいりました。
郡山在住のOB橋本さんは、大きな会社を経営されていた方で、本プロジェクトを支援して下さっています。急な訪問にも関わらず、私たちを温かく歓待して下さり、生徒たちの活動報告を喜んで聞いて下さいました。
リンゴ農家の有我さんのお宅では、昨秋の台風19号によって床上70㎝という被災に遭われ、りんご園にも地面から2.5mの高さまで阿武隈川の水が入ってきたそうです。そのため、日常の生活をしていくこともままならず、さらに大量のリンゴを破棄せざるを得ない状況に見舞われました。私たちが訪問した時も、まだたくさんのリンゴが地面に落ちたままになっていました。花描き、人工受粉と一つずつ大事に育ててきたリンゴが収穫目前で奪われてしまった心痛は、私たちの想像を超えるものだったと思います。昨秋、残ったリンゴを分けて頂き、ジャムにしました。
梅農家の芳賀さんは80歳を越えるご高齢で、亡くなったご主人と大事に育ててきた46本の梅の木は、毎年手入れはするものの、今ではほんの一部を収穫することだけしかできていません。昨年6月の収穫に生徒たちと行き、ジャムやシロップを作りました。
今回、始めて福島の農家の方にお会いした生徒たちは、現地の皆さんの思いに触れ、さらにジャムづくりに心を込めたいと言っていました。きっとおいしいジャムができると思います。