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【報告】タイ研修旅行報告3 12月26日レポート クリスマス礼拝

チェンマイからメースワイを経て、タイ最北の県チェンライへやって来ました。ここには私たち聖学院中高にとってかけがえのない施設があります。それがメーコック財団です。

【メーコックファーム・プロジェクトと聖学院】
かつてタイ北部の山岳地帯はケシの大生産地でした。アヘンの原料となるケシは、山岳民族の健康とコミュニティを壊してしまいました。
このタイ研修旅行の初年度に現地パートナーを引き受けてくださったピパット・チャイスリンさん(故人)は、ツアーガイドとして山岳民族の村を巡るスタディツアーを企画し、問題の解決に尽力する活動家でもありました。ピパットさんの呼びかけに、戸邉治朗先生(聖学院中高前校長)と竹原茂先生(麗澤大学名誉教授)が応じ「メーコックファーム・プロジェクト」が立ち上がりました。

彼らはコック川の河川敷に施設を築き、村人を集めて麻薬中毒の治療とリハビリテーションと農業技術指導を行いました。村単位で治療、指導を行うという斬新な手法が奏功し、周辺の村々から麻薬が除去され、コミュニティの機能も回復してゆきました。
この手法をタイ政府に引き渡した2000年以来、プロジェクトの目的は子供たちに向けられています。貧困、家庭崩壊、人身売買など劣悪な環境下にある子供たちを保護し、教育を受ける機会と将来について考える時間を提供する活動を続けています。

【メーコックでむかえるクリスマス】
私たち聖学院中高の有志生徒と引率教員は、今年もまたクリスマスをメーコックの子供たちと共にお祝いすることができました。クリスマスイブはホールに集まって礼拝と交流会をして素敵な時をすごしました。

【ルアムミット村のクリスマス礼拝】
クリスマス当日は、対岸のルアムミット村(カレン族)のクリスマス礼拝に参加しました。この村人の他にも近隣の村からたくさんの人たちが集まって、その数は300人を超えていたようです。村人たちのバンド演奏やコーラスが続く中、聖学院生も大勢のみなさんの前で讃美歌「いつくしみ深き」を日本語とタイ語で歌いました。急なリクエストに驚きましたが、生徒たちは臆することなく堂々と歌っていました。
礼拝の後は、村人たちが持ちよった料理がビュッフェ形式でふるまわれました。私たちもごちそうにあずかりました。

この素敵なクリスマスを生徒諸君は生涯忘れることがないでしょう。
次回は、タイ・ミャンマー・ラオスの国境をめぐるスタディツアーについて報告します。