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【クラブ活動】高校山岳部 、夏山合宿報告 8月5日(月)~8日(木)

毎年恒例3泊4日夏山合宿で「南アルプス」に挑みました。今回挑戦した山は、富士山に次いで国内2位の高さの北岳、3位の間ノ岳、そしてさらに奥へ連なる農鳥岳でした。麓から眺めているうちは美しい山々ですが、登り始めれば自分との闘いの始まりです(写真1)。

部員たちにとっては体力的・精神的に「高い壁」です(写真2)。部員たちが挑むのは山の高さだけではありません。月例の1泊2日で行く山とは違って荷物が重く、歩くたびに揺さぶられる身体を足腰で支えなければなりません。2日目午前、遠くに積乱雲が見えました(写真3)。映画に出てくるような美しい景色でしたが、午後にはその雲がにわかに接近し雷雨となりました。山行とテント設営が早かったため、歩きながら雨に打たれることは避けられました(写真4)。翌日歩き始めるころには天気に恵まれ、北岳山頂からは雄大な富士と美しい雲海を眺めることができました(写真5・6)。

一番大変だったのは3日目で、北岳頂上の山荘からひたすら稜線を歩き続けました(写真7)。険しい岩場が多く、いつもは明るい会話の多い部員たちにも緊張が走ります(写真8)。合宿後半で体力的に厳しくなるこの日、部員たちはおよそ10時間も歩き続けました。標高差1,000mを一気に下り、転びそうになりながら、なんとか目的地にたどり着きました。にもかかわらず、テント設営や食事準備が一番迅速に行われたのがこの3日目でした。部員全員が「油断したらまた雨に降られて動けなくなる」という意識をもって食事を準備し、OBの宮崎先輩に「今回の合宿では美味しい食事を準備できてすごいね!」と評価いただきました。

最終日、下山後は麓の奈良田の里温泉で疲れを癒やして合宿は無事終了。下山後の部員たちの表情から自信と逞しさを感じました。(顧問:上杉祥平)