【報告】図書館3.11講演会「3月11日、学校が揺れた日~仙台で被災した教師からのメッセージ~」
3月11日(月)、本校の図書館で、国語科の石井信生先生による3.11講演会を開きました。中高あわせて約30名の生徒の他に、教職員や保護者も約30名参加し、みなで3.11について考えました。
石井先生は当時仙台で震災の中におり、ご自身が体験したことを丁寧にお話くださいました。地震が発生し津波が起こり、原発による放射能汚染に混乱した日々。当時の被災地にいた人間と被災地以外にいた人間の感覚のズレ、8年経った人々の記憶のズレ、防災意識に対するズレ。今後の復興支援と社会的な課題など、ひとつひとつ事実と現実を織り交ぜながら、参加者は思いや考えを共有し、受け止めていきました。
講演会の最後、石井先生が聖書を添えて届けてくださったメッセージを紹介します。
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい(ローマの信徒への手紙12章15節)」
「大きな社会正義を振りかざすのではなく、一人ひとり、一つひとつの物事に丁寧に寄り添うことが大事である」
私たちは震災で直面した数え切れない問題を通し、「被災地」ではない、世界中の課題がつまっている「課題最先端地域」として、生徒たちと繰り返し学んでいきます。