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【報告】卒業生特別講演会を開催 和田恵秀氏(52回卒業)

2019年1月16日(水)5時限目 和田恵秀氏(1958年卒 52回生) 卒業生特別講演会を開催しました。

和田さんは、俳優、歌手、声優、画家、朗読家など多才であり、仕事を「表現屋さん」と語っていました。

和田さんは、高校受験で本命の高校に失敗し、進路の相談を先生にしたところ聖学院高校を勧められ、入学しました。部活動では美術部に所属し、聖学院近くの六義園や古河庭園に足を運び、よく絵を描きに行っていました。友達が演劇部に所属していたことから、演劇部にも入部しました。当時は、女子聖学院と合同で活動をしていました。二十数年の役者生活の中で、ルーツは演劇部で使用していた聖学院の講堂の舞台だったそうです。聖学院の演劇部は、プロの方のサポートもあり、かなり本格的で和田さんの演劇魂に火をつけました。

聖学院高校を卒業後、市原悦子さんや仲代達也さんなどが所属していた俳優座養成所に入学、その後、劇団青年座に入団します。しかし、人に媚びを売ったりするなど芸能界の嫌な部分を沢山知り、劇団を退団します。

その後、絵描きに転向します。そして、54歳で福島の里山に家を建て、永住します。しかし、今から8年前の2011年3月11日 東日本大震災に見舞われます。そのとき、地鳴りの音、杉の木全体が大きく揺れていたことなど、地震の恐ろしさを熱く語ってくれました。その後、震災・原発事故で福島の人々や動物たちが受けた怒りや悲しみが切り絵でリアルに表現した「被災地からのつぶやき」という本を出版します。そこで、災害等に遭われた人の心を癒しました。最後に在校生に向けて「人に恵みを与えて希望をもってもらいたい」と語ってくださいました。   記録:教諭 宮 聡(同窓会担当)