【報告】タイ研修旅行 現地レポート④
12月27(木)・28日(金)
メーコック財団と近隣の地域で主に3つのボランティア活動を行いました。
❶メーコック財団内のインターネット環境整備
メーコック財団は自立的な支援活動を行うために、宿泊事業を行っています。ここ10年間で観光客用のコテージを6棟(計10室)建設しました。
宿泊事業を行う上で、快適なインターネット環境の整備は欠かすことができません。2014年のタイ研修旅行では、ポケットWiFiで受信した電波を中継して各コテージに届ける工事を行いましたが、電波が弱くシステムも不安定でした。
今回のプロジェクトは、まずメーコック財団内にインターネットケーブルを通し、さらに有線LANを各コテージに設置したWiFiルータへつなぐことでした。これで来客者はストレスなくインターネットを利用することができます。
工事費用は参加者の保護者の皆さまのご協力によって集めることができました。工事日には、日本からITエンジニアと本校OBが無償で現地に来て技術指導をしてくださいました。こうして支えられ、メーコック財団に快適なインターネット環境をプレゼントすることができました。
28日の夜、ふりかえりのミーティングを開きました。
研修旅行中、自立支援活動を続ける人たちにお会いしました。彼らは他者のためにどうしてそんなにがんばれるのでしょうか? リーダーたちを動かす原動力を考えるワークをしました。
そして、メンバー同士で「哲学対話」を行い、旅を経て感じたことを分かち合いました。今までの自分のあり方について語り始める生徒もいました。
12月29日(土)
乾季のタイにはめずらしく一日中雨が降りました。近隣の公園でバザーを開く準備をしてきましたが、泣く泣く断念。代わりに参加生徒、引率教員から支援金を募って寄付をしました。
この募金は、聖学院中高のクリスマス献金と合わせてシャワールーム設置に役立てられます。
記念Tシャツに続き、日本料理提供プロジェクトを実行しました。
今年のメニューはカレーライス、みそ汁、串揚げ、茶巾ずし、白玉フルーツポンチです。この企画も「料理プロジェクト」のメンバーが、時間をかけて準備をしてきました。子供たち、スタッフに感謝の気持ちをこめて作ります。
メンバーの生徒たちは、およそ90人分の食事を午後から厨房に入りっぱなしで作りました。メーコックの子供やスタッフに大好評でした。
12月30日(日)
卒業生・伊藤大和さん(105回卒)がメーコック財団で結婚式を挙げました。
伊藤さんは大学在学中に1年間、メーコックのスタッフとして活動しました。近隣の村人とも親交があり、この日も村からお客様がやって来ました。聖学院の生徒たちも加わって、みんなでお祝いをしました。
12月31日(月)
全員元気に成田空港に帰着しました。
「社会課題を自分事化する」ためには、知識を広く集めるだけでなく「現実の事態に対して自分はどう思うのか」を大切にする必要があります。帰国後の事後学習では、タイで出会った人たちや風景を思い浮かべながら社会課題レポートをまとめてゆきます。
生徒諸君の書いたレポートは、報告書として一冊の本にまとめられます。報告書は6月22日(土)の発行を予定しています。同日、校内外の関係者を招き、報告会と報告書の販売会を開催いたします。
3学期が始まり次第、「事後学習」の段階に入ります。タイ研修旅行はまだまだ続きます。