【授業now】高Ⅱ現代社会 ディスカッションの授業で哲学対話を実施
高2の現代社会の授業では、ジレンマの生まれる問いについて討論を行っています。9月には以下のテーマでディスカッションを行いました。
①首長の多選禁止規定を設定すべきか?
②日本は国連の安全保障理事会の常任理事国になるべきか?
③国家機関や地方自治体が婚活を主導すべきか?
④育休なら上の子は保育園退園についての是非
2学期の授業のキックオフでは、生活保護の支援などの貧困問題に取り組むNPOもやいの大西氏にご来校いただき、「生活保護を受給している人はタバコを購入してもいいか」という問いに向き合いました。公民分野では「国家と国民の関係性」を考えることが重要です。「生活保護は国の恩恵か、それとも国民の権利か」ということについて、生徒達は議論をかわしました。
また、「国際社会」の単元では、NGO団体の国境なき医師団の方にお越しいただき、ワークショップを行ないました。2学期以降、それぞれの単元について、ディスカッションのテーマ設定やファシリテーションなど、公正取引委員会や税務署、年金事務所などの専門家の方々と協働して授業をつくっています。生徒達は外部の方々と接することにより、「ホンモノの学び」ができることを期待しています。
さらには1学期に引き続き、哲学対話を実施しました。「何を言っても問うてもいい場。他の人と一緒に話しながら、考えを深め、広げること。思考力、表現力、課題発見力を養うとともに、積極性、自律性、主体性がおのずと育っていく」ものです。現代社会の授業では、ディスカッションと哲学対話を両輪として実施し、生徒達が「考える楽しさ」を感じてほしいと願っています。