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【報告】タイ研修旅行 メーコック財団でのプロジェクト実践とふり返りワーク 1月3日更新

タイ研修旅行

1 プロジェクト実践

本校生徒が主催して共に学べる行事を実施しました。今年度は以下3つのプロジェクトを実践しました。

❶記念Tシャツづくり(12月27日) メーコック財団の生徒が描いたイラストを、Tシャツづくりプロジェクトメンバーがデザイン化し、現地にてシルクスクリーンの技法でTシャツにプリントする。

❷日本の家庭料理提供(12月29日) ふだん食べている料理を、メーコック財団の子供たち・スタッフに味わってもらう。カレーライス、串揚げ、おにぎり、みそ汁を提供。

❸フリーマーケット出店(12月30日) メーコック財団近くの公園で開催のフリーマーケットに出店。生徒が自宅から持ち寄った古着を、子供たちと一緒に販売。売上をメーコック財団に寄付。

事前学習期間中に準備をし、現地にて現場の作業環境に合わせて詳細を煮詰めます。
途中、プロジェクト失敗の危機に瀕しましたが、なんとか成功に結びつけることができました。
各プロジェクトのリーダーは目的達成にむけて粘り強く取り組み、メンバーもそれによく応えました。

メーコック財団総主事アノラック・チャイスリンさんからお褒めの言葉をいただきました。
「Tシャツを作ったり、日本の料理をふるまってくれたり、フリーマーケットにお店を出したり、ボランティアワークをしたり、生徒たちのプロジェクトに敬意を表します。これらのプロジェクトの成功は、必ずや将来の扉を開く特別な体験となるでしょう」

2 ふり返りワーク

旅の途中、体験を言語化するワークを行ないました。

❶「できたことノート」をつくる(12月22日・26日) 旅の中で「自分のしたこと」を思い出しながら、「自分のできたこと」を抽出。体験を経験に昇華する。

❷哲学対話(12月28日) 旅の中で「感じたこと・考えたこと」を生徒同士で分かち合い、「個人的関心」を「社会課題」へ結びつける。

❸リーダーたちの思いを感じる(12月30日) お世話になった3人のリーダー(中野穂積さん/アリヤ・ラッタナウィチャイクルさん/アノラック・チャイスリンさん)は、どうしてそんなにがんばれるのか? リーダーたちの「思い」を実感する。

帰国した生徒たちは今、旅行中の出来事についてあれこれ思いめぐらしているはずです。3学期以降、生徒たちは「タイの山岳少数民族」をテーマにしたレポート執筆にむけて活動します。レポート集は6月に発行する予定です。

タイ研修旅行 引率教員 伊藤豊・赤熊正之・伊藤隆之

 

以下は前回掲載記事

27日午前9時(日本時間)受信 = 現地の伊藤団長(高等部長)からの連絡です。
旅が始まって1週間が経ちました。生徒諸君のチームワークが向上し、より活発に活動するようになりました。
旅の拠点メーコック財団は、「Change Mind」を起こす奇跡のような場所です。
社会状況に翻弄され、家庭環境に恵まれない子供たちが、ここで大切に育てられ、いつか人を助ける大人になります。
今ここにいる私たちにの心の中にも、そのような奇跡が少しずつ起きていると思う瞬間に何度も何度も出会います。
メーコック財団の子供たちと共にクリスマスのお祝いをしました。礼拝後のパーティは歌やダンスで大盛り上がりでした。お開きになる時間まで、生徒たちの歓声がずっと続きました。25日の午後からは、ホイナムグン村という山岳少数民族アカ族の村にホームステイをしに行きました。3年前に電気が通って以来、村の生活は目に見えて変わってゆきました。このままでは近いうちに、夕方になると焚火を囲み歓談していた村人たちが、各家庭の中でテレビを見るようになりそうです。それでも、生徒たちは温かい歓迎を受けました。アカ族の料理は聖学院の生徒たちに合っているようです。おいしい、おいしいと言ってお腹いっぱいに頂きました。旅は終盤に入ろうとしています。メーコック財団の子供たちとの協働学習をしかけてゆきます。

次回報告をお楽しみにお待ちください。タイ研修旅行 引率教員 伊藤豊・赤熊正之・伊藤隆之

タイ研修旅行6日目です。全員元気でプログラムも順調です。写真のみ掲載します。
昨日20日(水)はチェンマイのミッションスクール、プリンスロイヤルズカレッジの授業に加えてもらいました。
今日はこれから中野穂積さんのお話を聞き、コーヒー農園で収穫実習をします。
農園近くのアカ族の民家に泊まります。
◎タイ研修参加者はスマホや携帯の持参を認めていません。団長が代表で本校管理者と連絡を取り合う形態を取っています。

12月19日(火)午前8時に羽田空港国際線に生徒32名と教員3名(伊藤高等部長、赤熊正之教諭、伊藤隆之教諭)が集合しました。今日から31日まで13日間のタイ研修に出発しました。今年のテーマは「体験と探求」です。現地で街のカフェ等をインタビューに歩いたり、アカ族の村で宿泊したり、メーコックファーム財団に宿泊しながら現地の少年たちとの交流など、多彩なプログラムが企画されています。今回の参加生徒は9月に参加が決まってから約3ヶ月の間、準備講座を何度か繰り返しチームビルディングや目的意識も明確化することができたようです。今朝も生徒の目が輝いていたのが印象的でした。

保護者の皆さまも約30名が見送りに来て下さいました。ありがとうございました。先ほど、日本時間21時頃現地チェンマイ空港に到着したとの連絡が入りました。良い体験をして来て下さい。旅の安全とご活躍を祈ります。