【クラブ】高校美術部 古美術研修(夏合宿)報告
高校美術部は、8月7日(月)~10日(木)の3泊4日、京都・大阪・奈良にて古美術研修を実施しました。
7日(第1日目)は台風5号が直撃し、京都市内は大雨で大変でした。三十三間堂を拝観した後に二条城へ向かいましたが、臨時休館となっていました。大政奉還がなされた空間を味わえなかったのは残念でした。その日は夕方から深夜にかけて暴風雨警報が出ていたため、京都市内の研修をあきらめて宿舎に引き返しました。
8日(第2日目)は大阪万博記念公園を訪れました。台風も過ぎ去って、すっかり快晴でした。岡本太郎の作品である太陽の塔も、私たちを快く迎えてくれているようでした。EXPO’70パビリオン(万博の記念博物館)を見学。「人類の進歩と調和」をテーマにした実施当時のJAPANパワーを感じ取ることができました。UCC缶コーヒーがこの万博で生まれたことや、LAN通信ケーブルの初導入などは非常に驚きました。
同公園内にある国立民族博物館も見学。世界中の民族衣装や文化、宗教などのあらゆるものが展示されていて、自分自身の創作の資料や糧となる空間でした。
初日の京都研修で古都を十分に感じ取ってから大阪の1970年代のロマンに触れてほしかったのですが、台風の影響で、時代としては「近代」からのスタートとなってしまったのは残念でした。
9日(第3日目)は平城京跡、古都奈良へ。東大寺の大仏は大変大きな仏像でした。境内の広さもあわせて、奈良時代の権威の雄大さがあらわれていました。また、奈良の国立博物館においてはたくさんの仏像を見学し、絢爛豪華な彫刻の美に触れました。そして奈良から京都へ戻った際、初日に行けなかった京都清水寺を拝観しました。外国人の多さには驚きました。日本人を見つける方が大変なくらいでした。
これからの世代は、海外へ飛び出してゆく環境にあります。だからこそ、同時に私たち日本人が培ってきた文化遺産も学び、自己を表現するべきだと考えます。日本人とは何か、を考えさせられる研修であったと思います。
顧問:伊藤 隆之