2012年度・夏休みクラブ活動報告2
■中学サッカー部
中学サッカー部では7月のサマーセミナーの後、高校サッカー部と同時に3泊4日で合宿を実施しています。
合宿では午前と午後の部があり、どちらかに練習試合が入るようにしています。聖学院サッカー部では中高一貫であるメリットを活かし、例年、高校サッカー部との練習試合も行なっています。高校生と練習試合をすることにより、1年後、2年後の自分自身の姿をイメージさせるようにしています(当然、高校生にはタッチ制限をつけさせて対等に試合ができるようにしています)。合宿ではサッカーの練習だけではなく、集合時間を守る、荷物の整理をするなど、共同生活の意義を繰り返し強調しています。ご飯は食事ごとに中学3年生が「ちょっといい話」をした後に「いただきます」を言ってはじめます。ご飯は当然、残してはいけません。中学1年生は、全部食べるのに苦労しますが、先輩が後輩の分を食べてあげたり、高校生がサポートに入るなどの連携がとれています。
合宿終了後は、中学1年、2年生のチームは北区夏期研修大会、中学3年生のチームは私立中学校大会に参加しました。私立中学校大会の結果は残念ながら一回戦敗退でしたが、この夏にサッカー中心の生活によって得られた体験は何物にも変えがたいものであったと思っています。
■高校サッカー部
今年の夏も昨年と同じ長野県の菅平高原で4泊5日の合宿をおこないました。3年生4名、2年生12名、1年生4名の合計20名の参加です。5日間で5試合の練習試合をこなし、2勝3敗の負け越しという結果でしたが、大会に向けた収穫はとても大きいものでした。合宿期間中は晴天に恵まれ、存分にボールを蹴ることができました。グラウンド近くの公園のブランコで遊んだり、ソフトクリームを食べたり、宿舎では学年関係なく和気あいあいと過ごしたり、ピッチを離れたところでもチームの絆を深めることができた合宿でした。
8月16日に初戦を迎えた選手権予選。相手は大智学園。前半、相手DFの裏に絶妙のタイミングで飛び出した十代(3年)が冷静に流し込み待望の先制点。後半に入ると、コーナーキックから河合(2年)がきれいにヘディングで決めて2-0。サイドバックのキャプテン依田(3年)から前線にボールを供給して追加点を狙い、守備においてはセンターバックの安藤(2年)、歌野(2年)、GK塚田(3年)を中心に相手の攻撃を跳ね返し、2回戦進出を決めました。18日の2回戦の相手は都立飛鳥高校。何度もチャンスを迎えるものの決定力を欠き、0-0のまま後半へ。すると、前半途中から雲行きが怪しくなってきた空から雷鳴が轟いてきました。後半2分で、雷のため中断。そして間もなくすさまじい雷と豪雨が襲ってきて一瞬にしてグラウンドは湖になり、試合続行不能で翌日再試合となりました。翌日は一進一退の攻防が続きました。ボランチの三田(2年)が中盤で汗をかいて動き回り、MF茨田(2年)、添野(2年)がロングシュートを狙い、スピードのある古宮(2年)を投入するもゴールを奪うことができず、両チーム無得点。途中交代のGK田中(2年)の気迫が勝り、PK戦を5-4でモノにして3回戦へ駒を進めました。3回戦の相手は強豪駿台学園。前半は0-1で凌いだものの、後半立ち上がりからの猛攻に失点を重ね5点のビハインド。しかし、このまま終わらず、今日初めてMFにコンバートされた新宮(2年)がスーパーロングシュートを決めて一矢を報いました。力及ばず敗戦となりましたが、2回戦でMF西川(3年)が負傷で戦線離脱するなど、ベストメンバーが組めないなか3回戦まで勝ち上がったことは、この大会で引退する3年生だけでなく後に続く下級生にとっても大きな自信になりました。
新学期から新しいキャプテン、副キャプテンの下でスタートを切ったチームは、11月中旬の新人戦に向けて残暑のなかトレーニングに励んでいます。
なお、11月3日は記念祭でダンスを披露します。「サッカー部なのにダンス?」と言われるなかスタートして、今年でもう11回目になります。ピッチ上とはまた違ったステップやチームワークで魅了します。
ゴールバーに当たるかな? |
俺のピンポイントパスを見よ |
公式戦のハーフタイム。「水くれ~」 |
合宿の練習試合 |
上がれ~! |
突破だ! |
カレー最高! |
合宿の集合写真 |
■中学・高校テニス部
テニス部の合宿は8月1日から6日の日間、山梨県の忍野村で行われました。日ごろ、一面での練習しかできない部員たちは、朝から晩までずっとテニスをして汗を流します。日中は日差しが厳しいですが、朝晩は涼しくなる忍野村。水も食事もおいしくいただきながら、テニスの技術を磨いていきます。
先輩やOBから厳しい指導を受け、たくさん走って体力をつけるとともに、同級生や先輩・後輩の関係も育んでいきます。今年もたくさんのOBが参加し、後輩たちの面倒を見てくれました。そんなOBの姿を見て、現役生たちも新たな課題を見据えて、今後の練習に生かしていきます。
途中、OB主催の流しそうめんもあり、現役生たちもほっと一息つきます。厳しい練習ですが、部員たちはたくましく成長していることを実感しています。
OBからの球出しを受けて |
テニスの基本を教わります |
ボールの扱い方が意外に難しい |
基本の形も確認 |
絶対にネットしない! |
全員でミスなしが目標です |
落とさないように |
流しそうめんで一休み |
たくさん打ってたくさん食べて |
お揃いのTシャツ |
■中学・高校バドミントン部
例年通り8月1日(水)~4日(土)に校内の体育館、及び和室を使って、中高合同の夏合宿を行った。今年度は中学1年13名、高校Ⅰ年3名も新たに加わり、総勢31名の部員で行った。チームとして意識を上げ、課題を見つけて実行していくこと。つらくても、やりぬく精神力を養うこと。部員同士コミュニケーションをとり、協力すること。これらを目標に合宿を行った。初めての合宿という部員も多い中、大きな怪我もなく、まとまりのある合宿をすることができた。
8月14日・17日には高校新人大会個人戦ダブルスが行われ、以下の結果となった。
小菅&利井 対 野口&落合(隅田川) ○(21-11,21-14)
対 木島&滝沢(青山学院) ○(21-14,21-14)
対 稲毛&西脇(小岩) ×(9-21,13-21)
伊藤&後藤 対 塚本&柚原(日本工大) ○(21-9,21-9)
対 高野&野武(狛江) ×(16-21,11-21)
根本&吉崎 対 丸山&松田(昭和第一) ×(19-21,21-18,24-26)
結果は様々であるが、各自の力を出しきり、良い内容の試合を行うことができた。
■中学・高校剣道部
中学高校の剣道部は8月17日(金)から8月20日(月)にかけて長野県菅平高原で合宿を行いました。防具をつけての稽古はもちろん、普段学校ではなかなか時間が取れない形の稽古もしっかり行うことが出来ました。高校生は帰京後、8月21日(火)に日本武道館で行われた東京都高等学校秋季剣道大会で、第二部のベスト16まで進出することが出来ました。
■中学・高校陸上部
8月7~11日の4泊5日静岡県にて夏合宿を行い、中学生14名、高校生14名が参加しました。短距離・中長距離・跳躍(走幅跳・走高跳・棒高跳)・投擲(砲丸投・円盤投・やり投)に分かれて炎天下の中練習を行いました。
夏の練習の成果は早くもあらわれ、8月23~25日駒沢陸上競技場で開催された東京私立中学高等学校陸上競技選手権大会にて、高校1年生が高校男子やり投で8位入賞をしました。今後の活躍が期待されます。
2012年度夏合宿 |
駒沢競技場 |
■中学・高校バスケットボール部
毎年のことではあるが、本校はサマーセミナーがあるために始動が遅れる。しかし、その分活動できる時に充分取り返しがつくように日々の練習に取り組んでいる。
中学生は始動が遅れる分、なかなか試合で勝てない状況が続き、東京都私学大会でも残念ながら予選で敗退となってしまった。しかし、夏最後の北区のシード権大会では1位シードこそ逃したが、2位シードを手中に収めることができた。これは予選敗退とは言え、数多くの接戦を戦ってきた成果に他ならない。今後の飛躍に期待していきたい。
高校生は今年の夏は少しでも例年の状況を打開したく7月の連休の際にまで2日間しっかりと練習試合を行うなど、部員全体の意識を向上させるべく活動を行った。また、対外試合も全国高校総体ベスト4の八王子高校、東京都ベスト8の都立城東・成立学園、埼玉県3位の県立草加、群馬県3位の県立前橋商などとの対外試合を重ね、大変充実した夏を送ることができた。
多くの強豪チームとの試合を重ねる中で少しずつではあるが、試合中の度胸が据わってきた。また、どのように戦うのが強いチームなのかを直接肌で感じたことは大変大きな成果であった。この成果を今後の大会で確実に活かすには、一人一人の部員がどれだけ自覚し練習に取り組むかということに尽きる。日々の練習での意識改革がチームに課せられた新たな課題である。
■中学・高校探検部
2012安芸石見徒歩合宿から無事に帰ってきました
全員元気に琴ケ浜の砂をキュッキュと鳴らすことができました。アタック成功です。
とにかく熱い暑い合宿でした。連日35℃を越え、地域の最高気温を更新する日もあり、ラジオからは毎日熱中症注意と高温注意が流れ緊張したアタックでありました。そのような中、見ず知らずの人に励まされ、何事か聞かれて驚かれ、中には自宅まで塩を取りに行ってくださったり、一人一人の部員に「ご苦労さんです」と頭を下げる方にも出会いました。また、地物のキューリ、トマトは格別に美味しくてトマト嫌いを克服できそうな部員もいました。
今年4月から準備に入った高校2年部員により広島・島根県を歩きたいとの申し出があり事前調査が始まりました。いくつかの計画の中から今回は広島県可部駅近くから石見銀山近くを経由して島根県馬路駅近くにある鳴り砂の浜「琴ヶ浜」をめざすことに決定しました。
連日35℃を越える暑さ対策として午前3時30分に起き4時には行動開始すること4日間。約100キロの行程を無事に歩き通しました。疲れている身体でテントを設営して夕食の支度をするのもアタックの一つです。夕食後には次日の準備を終え午後8時就寝となりテントに入った時にはなんとも言えない安らぎを感じます。途中予定コースを変更したり、氷を売っている所を見つけては飲み水用、食物の冷やし用、時には体の冷やし用としてその都度購入を繰り返しました。地物のトマトやキューリに塩をふって食べ、時には探検部としては珍しくスポーツドリンク飲用して塩分補給に気をつけました。
鹿がテントの近くにあらわれましたが、熊、猿、いのししに出会うことはありませんでした。途中台風の進路も逸れ、降雨を経験しない珍しい合宿であったと思います。
暑さの影響でかなり辛い思いで歩いていた部員もいました。顔色から伴走車両内で休ませた部員もいました。食欲がなくなりスポーツ飲料と喉越しの良いもので回復した部員もいました。弱音も聞こえてくることがありました。でも何のためにここで参加しているのかを問い、自らが限界への挑戦へと向かっていくことができました。体力的に厳しいことだけを克服するのが探検部ではなく、自分を知り、他者へサポートできるようになった時ははじめて目標が達成したと言えます。部員たちは一日一日と成長を続け街の方からお褒めの言葉を頂くことも多々ありました。部員と部の雰囲気が褒められたことは行動を共にする大人として大きな喜びの瞬間でもありました。
9月8日には探検部ファミリーデーが学校で行われ、部員たちの炊いたご飯や、豚肉生姜焼き、野菜炒め、みそ汁を食しながら活動報告会を行いました。これは送り出してくださったご家庭、保護者へそして、兄弟姉妹や祖父母を含めてご家族の皆様への感謝会でもあります。部員を含め60名近くが参加して楽しいひと時を過ごすことが出来ました。