高2現代社会の授業では、ジレンマの生まれる問いについて討論を行っています。
5月には東京大学の梶谷先生にご来校いただき、哲学対話を行ないました。哲学対話とは「何を言っても問うてもいい場。他の人と一緒に話しながら、考えを深め、広げること。思考力、表現力、課題発見力を養うとともに、積極性、自律性、主体性がおのずと育っていく」ものです。まずは梶谷先生がリードし、生徒から「話し合いたいテーマ」を引き出していきます。その後、テーマに対する疑問を出してもらい、生徒と一緒に問いを作成します。グランドルール(その場に適用されるルール)の確認後、いよいよ哲学対話のスタート。生徒達は授業見学をしている教員の目も気にせず、対話に夢中になっていました。通常の授業ではディスカッションが基本ですが、今年度はこのような対話に対する取り組みを行なっていきたいと思っています。
5月は以下のテーマでディスカッションを行いました。今後も現代社会の単元と並行しながらテーマを設定し、自分達の学びが社会とつながっている実感をもって欲しいと願っています。
1.死刑制度について 賛成か反対か?
2.公立高校で国家「君が代」斉唱の際に、起立しない教員に処罰をすることはできるか?
3.公立学校が東大合格ならば生徒に100万円を支給する制度をつくることは認められるか?
4.担任が我が子の入学式に参加するために、教え子の入学式の日に欠勤することは認められるか?
5.連座制の是非