【図書館】110周年プレミアム企画 「柴田元幸 朗読会with 3日満月」
7月9日(土)、翻訳家・柴田元幸さんを招いての朗読会を行いました。
柴田さんは現在、村上春樹氏との共同企画「村上柴田翻訳堂」シリーズを新潮社から刊行する傍ら、全国の書店や大学などで、精力的に朗読会を開いておられます。
この日は、音楽デュオ「3日満月」によるアコーディオンとバイオリンの演奏も加わり、図書館はいつもとは異なる幻想的な雰囲気に包まれました。文芸同好会の生徒3名も朗読に挑戦、柴田さんがその作品の背景について解説する場面もあり、また質疑応答の時間には、多くの参加者から手が挙がり、じゃんけんで質問者を決めるなど、予定の時間を越える盛況になりました。
《Profile 柴田元幸SHIBATA Motoyuki》
1954年東京生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳者、東京大学文学部教授。ポール・オースター、スティーブン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、レベッカ・ブラウンなど、現代アメリカ小説の名訳で知られる。東京国際文芸フェスティバルの諮問委員を務める。著書に『猿を探しに』、『柴田元幸と9人の作家たち ナイン・インタビューズ』、『アメリカン・ナルシス』、訳書にオースター『偶然の音楽』、ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』、ダイベック『シカゴ育ち』、村上春樹氏との共著に『翻訳夜話』など。
《Profile 3日満月》
東京を拠点とする権頭真由(アコーディオン/ピアノ/歌)、佐藤公哉(ヴァイオリン/歌)によるデュオ。2011年9月にチェコ共和国プラハで結成。不思議な縁で覚えた各地の伝統音楽や、ある場所、ある作品、ある人、ある夢のためのオリジナル曲を演奏する。子どもたちと創る音楽サーカス「音のてらこや」を主宰する。音楽を担当したドキュメンタリー映画『新地町の漁師たち』(2016年/山田徹監督)が第3回グリーンイメージ国際環境映像祭グランプリを受賞。