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ちょっといい話 終業式の朝、 JR巣鴨駅での出来事

ちょっといい話・・・、皆様にご報告します。

今朝(12/19土曜日)は山手線・京浜東北線が人身事故等の影響で大混乱しました。本校はクリスマス礼拝・終業式の当日で、式もその影響で30分予定を繰り下げて実施することになりました。

これは巣鴨駅で乗っていた電車が停車した車内の出来事です。

あと一つで学校のある駒込駅に着くのに停まってしまった電車。車内には聖学院の生徒が多く乗り込んでいました。

そんな時、聖学院生が動きました。

高校生が車内にいた中学生に声を掛けたのです。『さぁ行くぞ!』

彼らは乗っていた電車を降り、巣鴨駅から学校に向けて隊列を作って歩き始めたのです。

高校生が中学生の安全に注意しながら、エスコートして。そして彼らは無事学校に到着しました。

 

聖学院では西暦奇数年を『聖学院防災の日』としています。今年は9月30日に実施しました。

この日は毎年行われる『全校避難訓練』だけでなく、午前中に学校から4~5㎞にある11の地点(事前希望登録制)から学校まで歩く『震災時徒歩移動体験(訓練)』を行なっています。

今朝の出来事はこの体験の成果の一つだと思います。4~5㎞歩いた経験が、動かない電車で時を浪費するより、歩いたほうが良いという判断し、さらに周囲の安全確保しながら学校まで歩いた体験が、後輩もエスコートできるという判断を促し、それらが結実した結果、この『ちょっといい話』になりました。

『震災時徒歩移動体験(訓練)』は、首都圏直下型地震等の災害時を想定しての体験(訓練)です。その経験が別のシチュエーションでも応用されたのが、今朝の車中での出来事です。

経験(体験)は人を育てるといつも生徒諸君に話していることです。

聖学院が日頃行っている体験が、こうして形になったことがとても嬉しく、是非知っていただければと思いました。                                                                                                (防災委員長 大野泰邦)