高Ⅱの「現代社会」の授業では、ジレンマの生まれる問いについて討論を行っています。
授業の構成は、生徒は事前に配布された新聞プリントと授業プリントを読んできた状態で、その日に扱う「問い」への賛成意見と反対意見を10分間でグループでヌケ、モレなく出しきります。また2つの問いを比較し、その日の論点を考えます。その後、担当教諭が10分間程度でパワーポイントを用いてレクチャーし、15分程度でいよいよ全体討論。発言をしない間は討論内容をメモします。最後の10分間でジレンマクエスチョンへの自分なりの解答を150字程度で記述します。
教育NPOのROJEの学生も定期的に授業のサポートに入ってくれています。6月に取り扱ったテーマは以下の通り。
新しい人権②の授業では「出生前診断の是非」
平和主義①の授業では「自衛隊の海外派遣の是非」
平和主義②の授業では「在日米軍の是非」
各国の政治制度の授業では「首相公選制の是非」
国会の授業では「参議院は必要か」
選挙制度の授業では「一票の格差が生じている選挙は無効にすべきか」
裁判所の授業では「裁判員制度の是非」
です。生徒たちは他人の意見を聞きつつも、効果的な反駁を繰り返し、自分の意見を形成していっています。